自分のこと、好きですか?
自信をもって「好き」と言える人って、そんなに多くないのかもなぁと感じています。
わたしは今の自分のことが結構好きなんですが、5年前は「全然好きになれない」「こんな自分、消えてなくなりたい」と思っていました。
どうやって自分を好きになれたのかな?ということを、振り返ってみたいと思います。
自分が嫌いだったとき「なんでこんなに生きるのヘタなんだろう」と思ってた
今は自分が何をしたいかもわからないのだけれど、自分のことを好きになって、自分らしい人生を生きたいです。
先日、読者の方からLINE@にいただいたメッセージです。この気持ち、少しわかります。
24歳で会社を辞めたばかりの頃、わたしはまったく自分のことが好きじゃなかったです。「こんな自分いないほうが良い」と思ったし、まわりに比べて上手に人生を生きられない自分が本当にイヤで。
当時、救いを求めて自己啓発本や心理学本を読むと「自分の欠点を認める」「考え方を変える」といったことが書いてあって、「それができないから苦しんでいるのに・・・!」と感じていた記憶があります。(コレ、大事なんですけどね。急にはできないんですよね)
これが、5年前のわたしの話。いま振り返ってみると、自分の思考がだいぶ変わったなぁ、と。
今でもまだ自分と他人を比較しようとしてしまうことはあるんだけど、既にそんなときどうすれば良いかも知っていて、ずいぶんとしあわせに生きていると思います。
でも、表面的な自分自身は当時とそんなに変わっていないです。相変わらず友達は少なく、社交的になったわけでもない。
じゃあ、なぜ自分を好きになれたのかな?と考えてみたところ、次の3つのことを理解し、行動に移してきたんだなと思いました。
1.自分と他人を比較していると一生しあわせになれない
「他人と比較してもしょうがない」
当時わたしがよく言われたり本で読んだりしたことだったんですが、「そんなこといったって、自然と比較しちゃうからツライんだってば・・・」と思っていました。したくないけどしちゃうから、苦しいんですよね。
ただ、常に誰かとの比較の中で生きていてると、自分の方が優れているときもあれば、劣っていることもある(むしろ劣っていることの方が圧倒的に多い)。
例えば自分の方が優れていたとしても、「いつ抜かれるかわからない」という不安で、あんまりしあわせじゃないです。
そこでハッと気づいたのは、「他人と比較してもしょうがない」とか「他人と比較しないほうが良い」っていうレベルの話ではなくて、「自分と他人を比較していると一生しあわせになれない」ということでした。
劣ってたら不幸だし、優れていても常に「いつ抜かれるか」を気にして、しあわせどころじゃないからです。
でも当時のわたしは、他人と自分を比較する思考がクセになっていて。じゃあ、どうやって考え方を変えたのか?
・・・他人とのつながりを、いったん遮断しました。
- SNSを見ること
- 表面的な付き合いの友達と会うこと
- ネガティブな情報をネットで見ることも(不幸なニュースとか、批判が書いてあるようなブログ)
こういうのを、全部やめました。
会社も辞めたばかりだったので、過去の自分を知る人との関わりは夫(当時は恋人)など最小限に。(当時派遣で働いていましたが、仕事で付き合うのは知らない人ばかりだったので気楽でした)
外との関わりを絶って、ひたすら自分と向き合う時間をとる。
その中でわかったことですが、他人と自分を比較してしまうのは、自分より他人に目を向けてしまうからだったんだと思います。
本当は自分の中にも「お、なかなかいいじゃん」と思うような部分がたくさんあるんだけど、目が他人の方ばかりを向いているから、それを見つけられない。見つけたとしても「でもあの人の方が・・・」ってなっちゃう。
だから、ひたすら自分と向き合う。自分が何を考えていて、どういうことが好きで、何が嫌いで、本当はどうしたいと思っているのか。
急に外との関係をすべてシャットダウンするのは難しいかもしれませんが、少しでもいいので外界を遮断して自分と向き合う時間をつくってみてください。
自分と他人の比較をしていると、一生しあわせになれない。自分と向き合う時間をつくって、自分に目をむける練習をして、とにかく自分を認めてあげる。
「なにをすれば良いかわからない」という方は、この本もおすすめです。たくさんの質問が書いてあって、自分と向き合うのに役立つはず。
2.「自分を好きになってはいけない」という呪いを自分でかけている
自分のことを好きになるために、何か行動を起こしていますか?
わたしもそうだったんですが、意外に行動に移してなかったりします。「他人と比較しない」なんていうのも、そのひとつです。「わたしには比較をやめるなんてできない」と、思って行動しないままだったり。
いろいろな理由があると思うんですが、「自分を好きになりたい」とは思いつつも、心の中のどこかで「こんな自分は、しあわせになる権利がない」「こんな自分じゃ好きになれない」と思っちゃっているのかも。
既に書いたように自分と向き合って、自分を理解していくことで満たされていく部分もあると思うんですが、外見からのアプローチもしていくと良いのかなと思います。
わたしは自分を好きになるために、当時こんなことを始めてみました。
- 着ていてテンションが上がる服を買う(黒とか暗い色は気持ちも暗くなるので、なるべく着ない)
- 休日の自分時間は、テンションが上がるカフェに行く(スタバとか、なんでも)
- 肌のコンディションがよくなる化粧水やメイク道具を使う(高くても…!)
- 自分の部屋は太陽の光が入る明るい部屋にする(引っ越しました)
- 自分の家は、自分の好きなものをたくさん置く(好きなものに囲まれる)
会社を辞めたばかりだったので、お金に余裕はなかった(交通費もケチるぐらい・・・)んですが、2駅歩いて交通費を節約してでもスタバに行ったし、洋服を買ったし。自分を好きになるための投資をしました。
ポイントは、あくまで「自分が好きになれる自分に近づく」ということ。他人よりかわいいとか、オシャレとか、そういう優劣の問題ではなく。
人のテンションって、結構単純に上がったり下がったりします。自分のテンションを上手く上げられるようになったので、今は落ち込んでも割と早く立ち直れるようになったのかもしれません。
自分を好きになってはいけないという呪いを解く。そのために、「好きになれる自分」に近づくための投資もする。
3.「自分を好きになれない」は、何かを隠すための表面的な問題かも?
なぜ自分のことを好きになれないのか、考えてみたことはありますか?
- 「人付き合いが苦手で、みんなと同じようにコミュニケーション取れないし…」
- 「〇〇さんと比べて、全然仕事ができないから…」
- 「かわいらしい××さんは上司にも好かれるけど、わたしは太っているし、見た目がダメダメだから…」
これらはわたしが会社員時代に思っていたことですが、こういうのは「なぜ自分を好きになれないのか」の本質的な答えにはなっていません。
人付き合いが苦手だって、仕事ができなくたって、美女じゃなくたって、自分のことが好きでしあわせに生きている人って、いますよね。万能でなくても、自分を好きになることはできる。
なのにわざわざ理由をつけて「自分のことを好きになれない状態」でいるのか・・・
これを真剣に考えたとき、わたしはこういう結論に達しました。
ほとんどの人は変化が苦手で、リスクも取りたくない。えたいの知れない不確定な未来よりも、ちょっと不満があったとしても安定している今の方が安心するんです。
だから「自分のことが好きになれなくて苦しい今」でも、「自分を好きになったとしても、不確定でリスクのある未来」よりは、今の方が良いかもしれない・・・と、心の奥底で思ってしまっているのかも。
昔より自分を好きになったわたしの場合、たしかにそれによって疎遠になった人もいるし、一時的にめちゃくちゃ貧困に陥ったり、はたから見たら迷走していたと思います。
でも、そうい失敗やリスク以上に、自分を好きになれた人生ってめちゃくちゃスゴいです。つらいこともいっぱいあるけど、毎日が楽しくなるというか。
だから、まずは覚悟をする必要があるのかもしれません。今を劇的に変える覚悟。
大丈夫です。もし自分が劇的に変わってしまって今まわりにいる人が自分を見放しても、必ず新しい自分に共感してくれる新しい仲間ができますから!
自分を好きになったら、どういうことが起こるか考えてみる。そして、それを受け入れる覚悟をする。
おわりに
いろいろ書いてきましたが、「自分を好きになりたい」と思っている人は、本当はもう自分のことは好きなんだと思います。過去のわたしも、たぶんそうだった。
でも、「こんな自分を好きって言っていいんだろうか」「自分を好きになったら、わたしどうなっちゃうんだろう」と、思っているのかも。
それを「好きになっていい」「人生が変わってもいい」という覚悟ができたとき、少しずつ変わっていくんだと思います。いっきに進もうとせず、自分のできるところから変えていきましょうっ。
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