OBOG訪問をしないのは損。就活生が知るべきオフレコ情報の聞き出し方

ネット上の情報はもちろん、説明会やセミナーで得られる情報は、誰でもゲットできる情報だと思っています。

「知らない」状態から「知る」というステップのためにはそれでも良いのだけど、「もっとくわしく知りたい」と思っているのなら、大勢が得られる情報じゃないものをゲットすべきです。

「自分の足で取りに行く情報が重要」なんて聞きあきてると思うけど、その重要性がわかっていない学生がほとんどだと思うのです。

OBOG訪問をやるべき理由

企業の説明会に足を運ぶことで「足で稼いだ情報」を得られると勘違いしているとしたら、結構ヤバいです。

説明会や大人数のセミナーでは、企業の人は「準備していること」しか話しません

「準備していること」を話すということは、要するにそこに行けば誰でもゲットできる情報を発信するということです。

同じ情報をネットに載せている可能性も高いので、もはやその場にいなくてもゲットできる場合も多いです。人事ブログとか、企業の採用ページとか見れば、たいていのことは書いてあります。

本当にその会社のことを知りたいと思ったら、誰でもゲットできる情報を得るだけじゃ不十分。

本当に知りたいことやおもしろい話は、準備されていない情報の中につまっているからです。

社員の人が回答を準備してなかった情報、ネットには書けないオフレコ情報。その場でしか生まれ得ない情報こそが大事なのです。

そういう情報は、緊張した場面では出てきません。

多くの学生を前にした説明会などでは、社員側も多少緊張しますから。

というかもはや大人数だと一人一人の顔を覚えられないため、「ネットに書かれては困ること」なんて言えるはずがありません。

オフレコ情報を聞き出すためには、顔が認識できて信頼関係を築けるようなシチュエーションでなければならないのです。

そうなると、1対1(もしくは1対2など)のOBOG訪問がベストです。少人数の座談会なんかも良いかもしれません。

オフレコ情報はこうやって聞き出す!OBOG訪問のやり方

ツテがなくてもアプローチはできる

OBOG訪問をしたいなと思っても、そんなツテとかなかなか見つかるもんじゃないですよね。

わたしは学生時代サークルに入ってなかったので先輩とのつながりがなく、ココでつまずきました。

ツテがあればラクですが、無い場合は以下の方法を使ってみましょう。

  • 大学のキャリアセンターの名簿を見て連絡する
  • 親のツテをたどってみる
  • 友達のOBOG訪問についていく
  • インターンをして社会人と知り合う
  • SNSを駆使してみる(Wantedlyとかビジネスよりの者の方が良いかも)
  • ビズリーチ・キャンパスなどのOBOG訪問サイトを使ってみる

ちなみに企業の人事に直接問い合わせをしてみるなら、メールの方が良いかもです。

社会人は忙しいので、学生の電話にいちいち対応しているヒマはありません。逆に印象が悪くなることも考えられるので、その辺は相手に配慮する必要があります。

志望企業の幅を広くしてOBOG訪問をする

自分の第一志望ドンピシャの企業の人にOBOG訪問できるケースなんて、たぶんレアだと思います。

その場合は、「行きたいな」と思う企業で、第一志望とも取引があるような企業の人を訪問してみることをオススメします。

業界が同じで交流がありそうとか、もしくは取引のある卸しの会社とか。

わたしは就活生の頃絵本の出版社に行きたかったので、絵本を扱っているWeb系の会社にインターンで入って、取引先として営業同行させてもらったりしてました。

学生の時は「取引先」という考え方が難しいかもしれないけど、例えば大企業なら商品・サービスをその会社だけでつくっているワケじゃないんですよ。

一緒に企画を考える会社や、制作に携わる下請けの会社、お客さんに届けるためのマーケティングやPRを手伝っている会社を探してみるのも手です。

オフレコ情報の聞き出し方

OBOG訪問でネットや説明会では得られない情報が聞きたいなら、誠実な態度で聞くことが大事です

就活中は悩みがいっぱいあると思います。「ESってどうやって書けば良いんだろう」とか「面接の自己PRってどういうこと言うのが効果的なんだろう」とか。

でもせっかくOBOG訪問する機会をもらえたなら、就活の悩み相談の場にしないようにすることをオススメします

※入社1年目の人と会うなら、逆に会社の雰囲気なんてわかってないので、就活の話を聞いてもらう方が良いと思いますが。

まず必須なのは、調べればわかる情報は全部調べてから行くこと。

会社についての基本情報や、説明会で得られる情報は既に把握した状態で臨んでください。

その上で「本当のところはどうなんだろう?」と気になるところだけ、聞いてみましょう。

例えばわたしだったら、「女性に対する風当たりはどんな感じですか?」とか「〇〇さんの仕事のおもしろさはどんなことですか?」みたいなことを聞きました。

もちろん会ってすぐに聞いても、本当のところの話は引き出せません。

まずは自分がどういう人間なのか知ってもらって、信頼してもらって、そのうえで誠実な態度で聞くことが大事です。

OBOG訪問をする時の注意点ー社会人としての意見

「OBOG訪問は就活のステップのひとつ」と捉えている学生も多いかもしれませんが、正直社会人から言わせると、「身内でもない学生のためにわざわざ時間をつくる必要はない」と思ってます。

まず社会人側がそう思っていることを、学生さんも認識してください。

「時間をつくる必要はない」と思いながらも、若手社員の中にはOBOG訪問を受け入れる人も割といるのです。

その理由は、以下の二つ。

  • 会社から受け入れろと言われている(要するにプレ選考的な要素)
  • その学生を応援したいと思っている

前者の場合は、「意欲のある学生とは会っておいてくれ」と人事から言われているパターン。

でも後者は、特になんの理由もないけど、「なんかサポートしてあげたいな」と思って受け入れてくれるパターンです。

どっちにしろ学生側は、「応援したいな」と思ってもらえるような態度で挑んだ方が良いと思います。

お願いするメールや電話でも、OBOG訪問中も、その後のお礼メールでも。

マナーとかいろいろ気になるかもしれませんが、そんなことよりも本当に心から時間をもらったことに感謝して、誠実に聞いて、「頑張ろう」という姿勢が見えるかどうかの方が重要です。

あっ、あと絶対やめてほしいのは、「うちの会社に全然興味ないな」みたいな学生が連絡してくることです。

興味ない会社のOBOG訪問なんか、行っても意味ないですよ。学生側にとっても時間の無駄ですからね!

まとめ

オフレコの情報を聞き出すというと、「他の学生は知らない面接のコツやテクニックを聞こう」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、OBOG訪問や少人数の座談会のキモはそこではありません。

就活のコツやテクニックを聞きたいなら、内定者とか社会人1年目の先輩に聞きましょう。

就職活動って、これからの自分の生き方を選ぶ大事な時期です。

「選ばれるにはどうしたら良いか」よりも「自分は社会に出たらどう生きていきたいか」を考えるための材料をゲットしてほしいと思います。

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