新卒で入った会社を2年目で退職しました。
- なぜそんなにも早く会社を辞めたのか?
- 会社を辞める時は、どうすれば良いのか?
- 会社に行けないほどつらくなった場合はどうなるのか?
イチ経験談として、今まさに同じ状況にいる方の参考になれば嬉しいなと思い、書き残しておきます。
どうして会社を辞めたくなったのか
退職すると決めた最大の要因は、仕事が暇すぎたことです。とんでもなく暇でした。ただイスに座ってるだけみたいな。
入社したのは老舗文具メーカーで、配属は経理部。(希望は広報だったし、もともと経理に興味がなかったという理由もありますが…)
「暇ってどれぐらい?」と思うかもしれませんが、以下のような感じです。
- 朝8:30ごろに出社
- 午前中で仕事が終わる
- 午後もデスクにいなければならないので、マニュアル作りや資料の整理をして終業時間を待つ
- 定時退社
正直言って、やることがないというのは地獄です。午後いっぱい暇ってときは、6時間ぐらいただ座っているだけなので。。
でも、友達に愚痴ると「えー、それでお金もらえるとか最高じゃん」とか言われてしまう。いや、それはやったことがない人だから言えるんだよ……と思っていました。
毎日暇でやることもなく、自分の時間がただ過ぎていくのを待つだけ。就業時間中ですから、暇だからと言って自分のために時間を使うことすら許されないですし。
もちろん上司に「もっと仕事をください」とお願いしましたし、「仕事がもらえないのは私の仕事のスキルが足りないからかも」と思い、丁寧にノーミスで仕事をしたりと、自分なりには努力しました。
それでも仕事は全然増えなかった。なぜなら、部署全体に仕事がそれほど多くなかったからです。
経理部を含めた管理部門というのは、「やってあたりまえ」の仕事です。間に合わないことや処理しきれないことは許されない部門だと思います。
決算前後はそれなりに忙しいので、うちの会社の場合ピーク時にきちんと対応できるだけの人数をそろえていました。ということは、ピーク時以外は余るわけです。こんなにいてもしょうがないのです。
そんな毎日が続いて、「わたしは何をやっているんだろう?」と思い始めます。
時間をめちゃくちゃ無駄にしているような気がする。効率的にやればやるほど暇になり、自分が苦しくなる……。
「このままではいけない」と思い、転職サイトに登録し始めます。入社から10ヶ月ぐらいの頃です。毎日転職サイトをチェックしたり、自分はどうしたいのか考えていた時期でした。
上司を呼び出して退職したいと伝える
入社2年目になると、直属の先輩が退職したことにより、自分の仕事は少しだけ増えていました。しかし自分の仕事のスピードも速くなっていたので、暇なことには変わりはなく。。。
状況が変わらないことに加え、新しく異動してきた人との人間関係的な負担も加わり、わたしの精神的ダメージはピークに。
通勤で会社に近づくにつれて涙が出てきたり、仕事中に眩暈や吐き気がしたり。それでも毎日会社には行っていましたが、「さすがにもうキツい」と思うように。
入社から1年4ヶ月ぐらい、私は目の前に座っている課長に一本のメールを打ちました。もう直接話しかける元気すらありませんでしたね……。送ったメールは、以下のようなものです。
今日お時間少しいただけませんでしょうか。15分~30分程度でちょっとご相談したいことがございまして、課長のご都合の良い時間を教えていただけるとありがたいです。
驚いた課長がPC越しにわたしの顔を覗き込んで、「どうしたの?時間はとれるけど……」と困惑した表情。わたしは「ちょっと、ご相談したいことが」と苦笑い。
課長が「じゃあ、今ちょっと聞こうか」と言って課長とともに会議室に行き、そこで「わたし、退職しようと思っているんです」と伝えました。
あの時の課長の慌て具合はすごかったです。「仕事に不満があるのなら、対策をとるから……」と引き止められました。
とりあえず、もう少し考えてみるように言われてその日の相談は終了。
わたしはもう自分で判断する能力さえ低下していましたが、失敗したなと思うのは、退職の意志は強く伝えないと通らないんですよね。
わたしの話し方は、「思ってるんですけど…」という弱い感じだったので、この後も長らく引き留められてしまいました。
会社側は当然自分を育てるのにコストをかけていますし、人が辞めると面倒な手続きや人事が起きますから、どうにか引き止めたいと思うことも多いと思います。
転職が決まっていたり、辞める理由が明確であればあるほど向こうも引き止めにくくなります。私のように何も決まっていない人が退職の意志を伝える時は、そうとうの強さが必要だと感じました。
海外出張中に眩暈で倒れる
実はその面談から数週間後に、海外出張を控えていました。マレーシアの自社工場への監査準備として、課長とわたしの2人で現地を訪れる予定だったんです。
わたしが経理担当をしていた工場だったので、日常の仕事は辛いながらも、この海外出張は少し楽しみにしていました。出張中は当然1日中仕事がありますし、暇な時間を過ごすことはないだろうし。
課長も「出張が終わってから、じっくり考えてみると良いと思う」と言ってくれて。課長としては、出張でやりがいを感じてもらえれば良いなと思ってくれていたのかもしれません。
しかし、この海外出張中に私は眩暈で倒れることとなります。
現地法人の社長と私と課長3人で会食している時に、眩暈がひどくなり倒れてしまったんです。
何が原因だったのか、わかりません。食事かもしれないし、飛行機の疲れかもしれないし。
でもその時の私は、「私の身体自体が、もうここに留まってはいけないと言ってるんだ」と思いました。
なんとか部屋に戻って、1人で泣きました。かなりの時間、寝たまま泣きました。
眩暈がおさまるとお腹が空いてきて、ホテルの売店でカップラーメンを大量購入し、部屋の窓から見えるきれいな海を見下ろしながら3個ぐらい食べました(笑)完全なるヤケ食いですね。
でもこの時は、食欲があることが嬉しかったです。
「わたしはまだ生きている。なんだってできる」と思えたからです。
海外出張から帰国後の出勤日、わたしは会社に行けませんでした。自分としても、無理して行くことはもうやめました。
課長と人事との面談で退職の意志をもう一度伝える
数日間休んで体調が戻ってきた頃、メールでもう一度課長に退職の旨を伝えました。その後2回ほど課長と人事課長と3人で面談。
仕事を増やすことや、その他の対策、もしくは部署移動なども提案してくれました。でも、わたしの意志は固かったです。
ただ、「もうちょっと体調が良くなってから考えた方が良い」と退職日は伸ばし伸ばしで、結局退職するまで4ヶ月もかかってしまいました。
この間は引継ぎや手続きのために出勤するのみ。実務はほとんどやっていません。決算時期でもなかったので、人では足りていましたから、問題なさそうでした(これはこれで「やっぱりわたしいらなかったじゃん」と思って辛かったですが…笑
ちなみにわたしの場合、「退職願」は提出していないです。口頭で伝えたのみ。退職届けについては、人事の担当者の人が「こういう風に書いて」と指定してくれたとおりに書きました。
退職願が必要かどうかは会社によるようなので、まずは上司に伝えて、手続きについて教えてもらうのが良いと思います。
退職後の道は自分基準で考える
退職後、わたしはフリーランスのライターとして生計を立てています。
いろいろと考えた結果、転職してもう一度会社員になるよりも、自分の性格上フリーランスの方が向いていると判断したからです。
会社員の働き方が合わない人は、フリーランスという選択肢もあると思います。
しかし、今の会社が合わなかっただけで、本来は会社員として活躍できる人も多いはず。
結局は自分次第です。自分が何をやりたいか。
そのやりたいことが、会社で実現できることならば転職すればいいのです。会社ではできないことならば、起業したり、フリーランスで働いたりすればいいのです。
ちなみに会社内にいる別部署の人に話を聞いたところ、わたしの休職中の数週間は経理部がバタバタしていたそうですが、1ヶ月も経てば平常運転に戻ったそうです。
自分にしかできない仕事なんて、そうそう無いですよね。なんだかんだ代わりはいますから。だから、
「自分が辞めたら迷惑がかかる」なんて思う必要はないです。(下記記事参照)
まとめ
以上、私の退職記はこんな感じです。
退職したって生きてます。ちょっとその時は色々言われるかもしれませんが、大丈夫。会社は人が欠けても上手くまわるような組織になっているはずです。
何よりも、自分の人生を大事にしてくださいね。
※キャリアアドバイザーの資格を持つ夫に転職の手順についても聞いてみたので、転職を考えている人はどうぞ
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