「私には夢中になれるものがない」と思っている人に気付いてほしいこと

「わたしには、夢中になれるものがない」

周りの人は、趣味や仕事に夢中になっていて、人生が充実しているように見える。

でも、わたしにはその「夢中になれるもの」がない。

仕事も楽しいわけじゃない。趣味もない。起伏のない毎日を淡々と過ごしている、やるせなさ。

***

5年前のわたしが、まさにそんな状況でした。

仕事でもプライベートでも熱中できるものがなくて、単調な日々の繰り返し。

だから、仕事を本気で楽しめている人や、熱中できる趣味を持っている人がうらやましかったし、「何にも熱中できていない自分」がつらかったのを覚えています。

「夢中になれるものを見つけて、もっと充実した人生にしたいなあ」

そう思ってから、いろいろと模索し、数年かけてようやく「自分が夢中になれるもの」を見つけました。

これまで考えてきたこと、やってきたことを書き記すので、同じように悩む人の参考になれば幸いです。

夢中になれるものが見つからなかった3つの理由

夢中になれるものは、特別な人だけが手に入れらる…というものではなく、誰でも見つけられるものだと思っています。

では、なぜわたしは、夢中になれるものが見つけられなかったのか。

もがきながら考えるうちに、以下の3つが理由だったのかもと思うようになりました。

見つからない理由
  1. 外に求めていたから
  2. 自分に制限をかけていたから
  3. 「意味があるかどうか」を考えていたから

1)外に求めていたから

あのときのわたしは、夢中になれるものを外に求めていました

つまり、「これから熱中できる趣味に出合うに違いない!」と思って、いろんなことにチャレンジしていたんです。

わたしを楽しませてくれる何かが、必ずあるはず…と。

それ自体は間違いではないと思うし、たしかに新たな出合いによって、自分の選択肢が増えるとは思います。

ただ、今思えば、決定的な考え方が欠けていたんです。

それは、夢中になれるかどうかは、自分の心の動きによるものだってこと。

そもそも夢中になるとか、熱中するっていうのは、自分の中から湧き出る感情なんですよね。

だから、自分の気持ちの方に目を向けてあげる必要があったのだと思います。

誰かが自分にワクワクを提供してくれるのではなく、自分の中から「自分がどんなことにワクワクするのか」を見つけ出してあげる。

わたしは「夢中になれる何かがあるはずだ」と、自分の外側にあるものばかりを探していたんですが、本当に必要なのは自分と向き合うことだったんです。

2)自分に制限をかけていたから

夢中になれるものが見つからないのは、自分自身に制限をかけてしまっていることも理由のひとつなのではないかと思います。

「本当の本当はこうしたいと思ってるけど、これをやってみたいと思ってるけど、でも世間一般的にそれってNGだよね」と。

制限をかける考え方
  • 普通はこうするべき
  • みんなに笑われないために~しなきゃ
  • 周囲に馬鹿にされるから~しちゃいけない

例えばわたしの場合、実は「会社に所属せずに自由に働きたい」と思っていたのだけど、「でもそれって無理だよね」と考えていました。

本当は「無理」なんてことないんですけどね。当時はそう思っていたのです…!

こうして自分の中にある「本当はやりたい/やりたくない」を抑え込んでしまっていると、気持ちをまるごと抑え込んでいるのと同じなので、夢中になるものを見つけ出すのも難しくなってしまいます。

他人の目を気にして何かを我慢している状態では、自分の本当の気持ちは見えてこない

これでは、どう頑張ったって「夢中になれること」は見つからなかったんだと思います。

3)「意味があるかどうか」を考えていたから

ひとつ前に書いた「するべき/しないべき」の思考と似たような感じで、「これは意味があるか」という基準で物事を判断しがちでした。

「これをやって意味があるのか」

「仕事につながったり、お金になったりするんだろうか」

無意識にそんなことを考えて、せっかく自分の本心が「楽しそう!」と思っていることがあったとしても、「これは意味がないから却下!」としていたんだと思います。

例えば、わたしは絵を描くことが小さい頃から好きだったのですが、あるとき自分よりも絵が上手い子を見て「これは自分が続けても将来性がない」と、やめてしまったことがあります。

また、大人になってから「もう一度絵を描き始めたら楽しいかも」と思っても、「でも何にもつながらないし」と却下してしまう…といったような。

でも、本当は意味なんてなくていいんですよね。

夢中になれるものは、意味とかとは関係ない次元にあるものだと思います。

自分が好きなら、楽しいなら、「気づいたら何時間も過ぎてた!」となるほど熱中するなら、将来性がなくても仕事にならなくても、ましてや他人から「それってなんの意味があるの?」と言われても、やったらいい。

だって、そもそも人生にすら意味なんてないから。

だったら自分の人生を「意味がないけど超楽しいこと」に費やした方が、しあわせだなあと思うのです。

つまり「自分と向き合うタイミング」だったのだと思う

つまり、「夢中になれるものがなくて苦しい」というのは、これまで自分の気持ちをどこかで蔑ろにしてきた結果なのかな、と感じました。

ただ単に表面的な問題というよりも、もっと内面的な、深くからじっくりと見つめ直すタイミングだったのだと思います。

無理にこのまま「夢中になれるものを探そう」ともがいても、きっと見つけるのは難しいかもしれない。

そう思ったわたしは、「自分の気持ち」をじっくり見つめ、どんなことにワクワクするのか、逆にどんなことが嫌なのか、深掘りしてみようと考えました。

夢中になれるものを見つけるためにやった4つのこと

ここからは、わたしが「夢中になれるもの」を見つけるために、「まず自分と向き合おう!」と思ってやってきた4つのことを書いていきます。

実践した4つのこと
  1. 自分の本音をノートに書き出す
  2. 小さいことから「素直に選ぶ」を実践する
  3. 感情の動きを見つめる
  4. 自分の気持ちを否定しない

1)自分の本音をノートに書き出す

まず取り掛かったのは、自分の気持ちをノートに書き出すことでした。

「こうするべき」とか「するべきでない」とか、また「意味がある/ない」などで自分の気持ちを押し殺さずに、思ったまま文字にしていく。

そうすると、自分がどんなことに「楽しさ」を感じるのか、逆に嫌だと感じることの傾向なども見えてきます。

「夢中になれるもの」は、つまるところ「楽しい」を増やしていった先に見つかるのでは、と思いました(実際にそうだったと感じています)。

そこで、この「自分の気持ちをノートに書き出す」は継続しつつ、次の行動も実践していくことにしました。

2)小さいことから「素直に選ぶ」を実践する

自分の「楽しい」を増やすために、「楽しい/好き」を選び、「楽しくない/嫌い」を減らすように心がけました。

とはいっても、最初から一気に変えることは難しいので、最初は小さなところから。

例えば、同僚に「今日のランチ、パスタにしない?」と言われたとして、自分はパスタではなく定食が食べたかった場合、ちょっと勇気を出して「今日はご飯を食べたいな~」と言ってみるとか。

そうやって、自分が「こっちがいいな!」と思うことを、押し殺さないようにすること。

一見「夢中になれるもの探しと関係ないのでは?」と思うかもしれませんが、こういう一歩一歩の積み重ねが、最終的につながってきたのではないかと思っています。

3)感情の動きを見つめる

自分の感情の動きを、じっくり観察することも重要でした。

例えば、自分はどんなことに感動するのか、嬉しいと感じるのか、とか。

わたしが「夢中になれるもの」が見つからなかったのは、自分の気持ちを無視していたからだったので…

つまり、無視せず、しっかり目を向けること。

そして、これまで無視してきた分、自分は自分を信頼していない状態(=自信がない状態)ですから、丁寧に、根気強く、もう一度信頼してもらえるように付き合っていく必要があります。

日常の中で起こることに対して、自分は本当のところどう思ったのか。

また、自分の琴線に触れるものは、どういうものなのか。

自分に興味を持つこと。

4)自分の気持ちを否定しない

自分の本音と向き合っていると、否定したいような気持ちが出てくることも。

「そんなのできっこない」「そんなヒドいこと言ったらいけない」「みんな頑張ってるんだから」

こういう否定を続けていたら、自分は萎縮して、ずーっと自分と仲良くなれないままになってしまいます。

だから、否定しないこと

肯定できないときは、「そうなんだ」とか「そうやって思うんだね」とだけ反応すること。無理に肯定しなくてもいいんです。

そうして自分が自分を信頼できるようになると、少しずつ「本当はこういうことをやってみたくて」とか「こういうことが楽しい!」という気持ちが、ふつふつと湧いてくるようになりました。

明日が楽しみになるような、夢中になれるものに気づけますように

そんな地道な積み重ねを、1年近く続けたでしょうか。

半年経ったぐらいから、少しずつ自分の「やってみたい!」が湧いてくるようになり、今では自分の好きなことや、やりたいことに、夢中で取り組む日々です。

ちなみに、今のわたしは「自分でものづくりをする」ということに夢中になっています。

じぶんジカン』というブランドを運営しているのですが、そこでの商品企画や、実際の制作で手を動かすことに熱中して、「あれ?もう夜か…」なんて日も多いほど。

こうして夢中になれるものに出合えたのも、自分とじっくり向き合ってきたからこそだと思っています。

自分がワクワクすることばかりをする毎日は、本当に幸せで、豊かで、楽しいです。

***

自分がやりたいことは、本当は自分が一番わかっているのだと思います。

でも、それを何らかの制限によって、押し込めてしまっているのかも。

きっと、その「やりたいこと」を思い出した時、あなたはこれまで以上に輝きながらワクワクする日々を過ごすことになるはず。

今回書いてきたことが、何か参考になりますように。

 

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