「努力しているのに、上手くいかない」と思う時は、ひょっとしたら頑張りすぎて上手くいっていないのかもしれません。
そういう時、そもそも「努力」の考え方がズレてしまっている可能性もあります。
ちょっと立ち止まって、考え方を変えてみたら、少しラクになるかもしれません。
頑張りすぎている人に方の力を抜いてもらえるよう、「努力」に対する考え方を書いてみたいと思います!
努力中毒になってない?努力に対する考え方
海外のことはわかりませんが、日本には「努力している人が素晴らしい」みたいな雰囲気があるような気がします。
効率的にやれば就業時間内に終えられたとしても、夜遅くまで残って仕事をしている人が評価されるのとか、その典型です。
なんとなくですが、多くの人が「努力=我慢」だと思っているような気がします。
実際の「努力」は、我慢することではないのに。
「日本人が「努力」だと思っていることは、本当は不要だ」ということについて、脳科学者の中野信子さんの著書『努力不要論』にこんなことが書かれています。
本当に目的を達成したいのであれば、広義の努力――適切に目的を設定し、戦略を立て、実行することです。
(本書P57より引用)
努力をすること自体を評価する「努力中毒」になると、自分自身や他人が努力していること自体に価値を見出してしまいます。
でも本来は、その努力の先にある目標に対して適切な行動をしているかどうかの方が、重要ですよね。
会社の場合で言えば、遅くまで残業をしたかどうかよりも、会社の売上に貢献しているかとか、そういうことの方が重要なはずです。
「努力」を「我慢」と混同していると、いつのまにか努力の先にある目標よりも「どれだけ我慢しているか」の我慢大会に突入します。
「昨日3時間しか寝てない~」とか「今日めちゃくちゃ仕事あって死にそうだけど頑張る」アピールをしてしまっている人は、「我慢しているわたし、素敵!」と勘違いしている証拠だと思います。
「なるべく努力したくない人」の方が上手くいきやすい
「努力すること」は「我慢すること」とは違うと書いてきたのですが、そういう意味で「努力」を使うとしたら、努力家よりも「なるべく努力したくない人」の方が上手くいきやすいと思います。
この2つの違いは、こんな感じ。
- 努力家:我慢して頑張り続ける人
- なるべく努力したくない人:我慢しなくて良い方法を見つけることを頑張る人
大学受験で例えるなら、努力家はとにかくひたすら長時間膨大な量を勉強する人。そのためにテレビを見る時間や遊ぶ時間を削って我慢する人です。
一方「なるべく努力したくない人」は、なるべく我慢しなくて良い仕組みを作ろうとします。暗記ものは脳に定着しやすい時間に勉強するなど、最短距離で目標を達成するためにはどうすれば良いか考え、実行します。
ちなみに、「努力したくない人」と「そもそも目標達成をする気がない人」は違います。目標達成する気がない人は、根本的にやる気がない人なので。
効率的に目標達成できるし、しかも自分自身も我慢しなくて良いという点で、なるべく努力せずに達成したいと思っている人が、最強じゃないかなぁと思うのです。
だから、「ものすごく努力してるのに、頑張ってるのに、全然報われなくてつらい」と思っている人は、ちょっと努力をお休みして、「なるべく努力せずに達成するには?」を考えてみるのも良いかもしれません。
まとめ
わたしは完全に「なるべく努力したくない」派なのですが、この生き方って本当にラクです。
しかも「努力したくない」っていうと怠け者っぽいけど、実際「努力をしないための工夫」は必要です。
なので、見る人から見れば「がんばってる人」とか「意識高い人」とかに見えるんですよね。たぶん。これまでわたし自身は「ぜんぜん努力なんてしたくないのに、なんでそう見られるんだろうな~」と思ってました。
でも、我慢しないで目標達成しようとしてるだけなのに、「頑張ってる人」と思ってもらえるのは、努力評価型の社会の中ではラッキーなことかもしれません。
この「なんでなんだろう」が『努力不要論』を読んでスッキリしたので、もし今の社会の「努力」に疲れてしまった人や、疑問を持ってる人には、おすすめです。
努力不要論――脳科学が解く! 「がんばってるのに報われない」と思ったら読む本
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