頭の中を整理するとき、わたしは図や表などを書くことが多いです。
脳の中にごちゃごちゃに散らばっている思考を書きだして、ビジュアル的に整理していくことで、客観的に考えられるようになります。
記事を書く前はもちろん、自分の強みや得意なことを考えるときや、「これからやりたいこと」を考えるときにも使います。
今回は、わたしが思考整理によく使う図や表を5つご紹介していきます!
1.2つの軸で物事を整理する時に使うチャート
自分の仕事内容を整理したり、これからやってみたいことを考える時に使ったりします。
例えば「すき・きらい」と「できる・できない」の2つの軸を設定したとしたら、
- すき×できない:これから挑戦すること
- すき×できる:今の得意分野
- きらい×できる:できるけどあんまりやりたくないこと
- きらい×できない:自分の守備範囲以外
といった感じで、思考が整理できます。
他にも、「単価の高い仕事ってどういう仕事なんだろう?」と分析してみるときは「高い・安い」「得意・不得意」で整理して、自分の仕事の幅を広げられないか考えてみたり。
このチャートを使うときは、2つの軸に何を設定するかが重要です。軸の考え方のコツさえつかめれば、いろんなことを2つの軸で整理して客観視できるので、分析に使いやすくなります。
2.ひとつのテーマを深掘りするのに使うマインドマップ
- 記事執筆でひとつのテーマからどこまで深掘りするか考えるとき
- 自分の経歴や強みから、自分にできそうなことを考えるとき
- 何かを始める場合に、あらゆるやり方や切り口を考えるとき
といったような、ひとつのことを深掘りするときに使います。
ひとつのキーワードから関連する言葉をどんどん出していく連想ゲームのようなものです。
ライターの場合SEO対策にも有効です。くわしくはコチラの本を読むのがおすすめ。
沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—〈SEOのためのライティング教本〉
記事執筆だけじゃなくて、自己分析とか業界分析にも使えます。
ひとつのキーワードからどんどん広がっていく感じが楽しいです!
3.ストーリー調の記事執筆に使う感情曲線
ストーリー調の記事や文章を書くときに使うのが、感情曲線です。
わたしの場合、スピーチライティングやストーリー仕立ての観光取材記事を書く際に使ったりします。
ストーリーのどこで山場を持ってくるか、どこで落ち着かせて、どこでどんでん返しをつくるかを決めるとき、可視化するのに便利です。
ストーリーの流れを整理しておけば、例えば記事だったら山場の前に改行を入れて目立たせるなどの工夫ができます。
スピーチだったら、平坦なところは少し落ち着いたトーンで話して、感情を揺さぶるところではゆっくり、でも感情的に話してもらうとか。
しかも、この図表、『君の名は。』の新海誠監督もやっているようです……!
『君の名は。』脚本執筆時の資料が出てきました(ややネタバレ注意、本編最終とも異なります)。時間軸の中での観客の感情・テンションの変化をなんとか捉えられないかと考えていました。懐かしいなあ。 pic.twitter.com/Mi5RkAJQEJ
— 新海誠 (@shinkaimakoto) 2017年4月24日
このツイート見た時、めちゃくちゃ感動しました!すごく細かい!
わたしもコレを見習って、もっと細かく想定してみたいなと思いました。
4.絵コンテで記事をつくる
図表とはちょっと違うんですが、記事をつくる前に絵コンテで流れを整理することもあります。
写真撮影をともなう取材記事のときはもちろんですが、写真がなかったとしても、記事の流れをわかりやすくするためにつくることも。
というのも、ストーリー調の記事は特に、カメラワークを意識するようにしていて。この考え方は、『嫌われる勇気』を書いたライター・古賀史健さんのコチラの本から学んだことです。
寄りの表現をするのか、引きの表現をするのか、主観なのか客観なのか。
記事の中で緩急をつけられるようになりたいな~と思って、絵コンテを書いたりします。
5.キャラクターやなりたい自分を整理するビジュアル化
- 記事を読んでくれる人って、どんな人かな?
- 自分はどういう人間になりたいのかな?
こんなことを考えるときには、真ん中に人物像のイラストを描いて、その人の容姿・行動・思考・服装なんかをまわりに書きだしていきます。
テキストだけで書いてもいいんですけど、なんか真ん中にビジュアルがあった方がイメージが湧きやすい気がして。
記事を読んでくれる人(ペルソナ)をイメージするときも使ったりしますが、わたしの場合は「なりたい自分」を可視化するときに使うことの方が多いです。
- こんな服装をしていて
- こんな感じの表情で
- こんなことを考えていて
- 仕事はこういうことをしていて
というのをビジュアル+テキストで書いていくと、ワクワクします!
まとめ
図や表、イラストを使って頭の中を整理するにあたって、注意しなければならないことが1つだけあります。
それは、キレイに書くことを目的としないことです。
ビジュアル化する目的は、思考を整理することであって、図表をキレイに書くことではありません。
上手く書けなくても、線がぐにゃぐにゃになっても、全然良いんです。そこにこだわらないように注意しましょう。
図表やマトリクスなどを上手く使えるようになると、思考整理が楽しくなります。
ぜひ試してみてください!
今回ご紹介した本はこちらの2冊。どちらもライター必読の良書です!
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