「このままでいいんだろうか」
忙しさに流されるような日々を、過ごしていたとき。
生きている充実感さえ持てない毎日。でも、自分が何をしたいのかもわからない。
あのときの自分に足りなかったのは、自分と向き合うことだったのだと思います。
もしも今、これを読んでくれている方が、昔のわたしと同じ状況にあるのなら。
自分と向き合う時間を、つくってみてほしいんです。
この記事では、自分と向き合うことで得られるものや、実際に自分と向き合うためにやったことをまとめます。
自分と向き合えていないと、どうなるのか
まずは、自分と向き合えていなかった頃のこと。
わたしは、こんな状況に陥っていました。
- やりたいことも、わくわくすることもなく、生きている実感がない
- 「生きることに意味なんてあるの?」とすら思ってしまう
- 「自分」がわからなくなってしまう
1)生きている実感がない
自分の本音に蓋をして、周囲の期待や世間一般の “ふつう” ばかり追いかけて生きていた頃。
何をしていても楽しさを感じられず、やりたいこともなく、生きている実感がなかったです。
ただ、毎日が過ぎていく…という感じ。
2)「生きることに意味なんてあるの?」とすら思ってしまう
生きている実感がないまま日々を過ごしていると、次第に「こんな毎日に、何の意味があるんだろうか」と思うように。
それでもそのまま自分と向き合うことを避けて過ごし続けた結果、わたしは心の調子を崩してしまうのですが…
自分の人生に「意味がない」と思ってしまうこと、そして何より日々を楽しめない状況は、とても苦しかったです。
3)「自分」がわからなくなってしまう
自分と向き合うことを避け続け、自分の本音を見ないフリした結果…
「自分」がいったい何を指すのかすら、わからなくなってしまったことがありました。
自分の存在価値もわからないし、自分が何を思っているのかさえわからない。
だから、自分に無理をさせてでも他人の期待に応えることに存在価値を感じてしまう悪循環…。
根っこはすべて「自分を無視していた」こと
これらの原因はすべて、これまでずーっと自分を無視してきたことにありました。
自分の本音に蓋をして、周囲や世間的な “ふつう” に合わせてきたこと。
自分ではなく、他人ばかりを見てきたこと。
そんな苦しい状況に終止符を打つのが、「自分と向き合うこと」だったんです。
自分と向き合うことで得られるもの
実際、自分と向き合った結果、どうなったのか。
わたしの場合は、こんな感じでした。
- 自分を認めて、大切にできるようになった
- 自分の人生を、自分らしく楽しく生きられるようになった
こうやって書くとあたかも「自分と向き合えば、悩みのない人生になります!」みたいに見えるかもしれないのですが、そうではないんです。
悩むことや、落ち込むことは、自分と向き合ったって発生します。
ただ、それらに対して「自分はどうしたいのか」がわかるし、自分にとって心地よい方向を選ぶ勇気を持てることが、自分と向き合うことで得られることなのだと思います。
自分を無視していた頃は「何のための毎日なんだろう」なんて思っていましたが、わたしは今、明日が楽しみだし、これからどう生きていこうか考えるとわくわくします。
もちろん自分と向き合い始めてすぐに意識改革ができたわけではなく、だいぶ時間はかかりました。
個人的には、自分を無視してきた年数と同じくらいの時間、自分と向き合うことは最低限必要なのだろうと感じます。
でも、たぶん自分のことをちゃんと見つめ始めたら、少しずつ変化を感じるはず。
このまま自分を見捨てたまま生きるよりも、ずっと心地よく生きられるはず。
ちなみに、わたしは今も自分と向き合っているし、きっとこれからもずっと、自分と向き合い続けていくのだろうと思います。
自分と向き合う3つの方法
ここからは、わたしが実際に取り組んだ「自分と向き合う方法」を3つお伝えします。
- 頭の中にある感情を紙に書き出す
- 自分の中の「自分」と対話する
- ただボーっとする時間も大切
1)頭の中にある感情を紙に書き出す
自分が感じていることを、そのまま紙に書き出しています。
嬉しかったことなどはもちろんですが、わたしの場合は悩んでいること、嫌だったこと、怒りを覚えたことなど、ネガティブな感情が多かったです。
頭の中でぐるぐるしていた悩みや感情を、紙に書いて自分から切り離してみると、少し客観的に見られるようになるんです。
最初のうちは、とにかくスッキリする目的で、思うままに紙に書くだけでもOK。
感情を吐き出すことに慣れてきたら、以下のようなイメージで、書き出した言葉の裏にある「自分の本音」を探ってみてください。
例えば「あの人にこう言われて嫌だった」と書いていた場合、どうして嫌だと思ったんだろう、その裏にはどんな気持ちがあるんだろう、と考える感じです。
例)自分を大切にしてもらえないから嫌だったのかもしれない→そもそも自分が自分を大切にできていないからかも?
2)自分の中の「自分」と対話する
「自分と向き合う」って言葉で表すと簡単ですが、実際にやってみると、とても難しい。
そこで、「自分」をもう一人イメージして、その「自分」と話をする感じで、自分の本音を見つめるようになりました。
「自分とちゃんと向き合おう」と決めた最初の頃から1年間は、ほぼ毎日。今でもふと思いついたときに、自分の中の「自分」と対話するようにしています。
- もう一人の「自分」をイメージする
(子どもの頃の自分をイメージするのがおすすめ) - 「何が嫌だったの?」「どんなことに怒っているの?」と質問しながら、対話する
- 聞き手としての自分は、反論や口出しはしない。「そうだったんだね」と聞く。もしできるようなら、「頑張ったね」「苦しかったね」とねぎらってあげる。
わたしはコレを、寝る前、ベッドに入って目をつぶってから、心の中でイメージして行っています。
子どもの頃の自分を想像するのは、その方が自分の本音を言ってもらいやすいことと、また自分もやさしく聴いてあげられる点から。
特に幼少期に傷ついた体験がある人は、その頃の自分をイメージすると良いと思います。
わたしは小学生の頃にそういった体験があり、それがトラウマとなっている部分もあったので、小学生の自分をイメージして話すことが多いです。
最初は「自分」が自分に心を開いていない(=信用していない)ので、なかなか対話できないかもしれません。
それでも、人間関係と同じく、根気よく続けることが大事です。
3)ただボーっとする時間も大切
「自分と向き合う」は、何も自分の思考を深掘りして向き合うことだけでなく、「自分のための時間を過ごすこと」も含むように思います。
現実だけでなくSNSでも誰かと繋がっている今は、他人の思考が常に自分の中に流れ込んできやすい環境…
そういうものを一切遮断して、心落ち着いて過ごせる時間をつくってみるのもおすすめです。
- 休日に自然のある静かな場所に行って散歩をする
- 夜、テレビを消して、お気に入りのアロマキャンドルを点けて、ゆっくりストレッチする
- 川辺や海岸にアウトドアチェアを持って行って、ボーッと水の流れを見つめる
こういう時間を過ごしているうちに、自分の頭や心が落ち着いて、ぽろっと本音が見えてきたりもします。
定期的に、自分のための時間をつくってみてください。
自分と向き合う時間のつくり方/環境の整え方
「自分と向き合いたい」と思っていても、なかなか実行に移せないのは、そういう時間/環境を確保できないからかもしれません。
ここでは、わたしが「自分と向き合う時間」をつくるために意識したことを2つご紹介します。
- 自分のための予定を確保する
- 落ち着ける場所を見つける
1)自分のための予定を確保する
「自分と向き合う時間」を最優先事項として、スケジュールを確保するようにしていました。
わたしは特に、自分の予定<他人との予定という優先順位をとりがちで、例えば残業を頼まれたり、誰かから誘われたりした場合、それが気のりするものでなくとも、断れなかったんです。
だから、自分の予定を優先することを重要事項にしました。
手帳に予定として書き込み、時間を確保するようにしています。
2)落ち着ける場所を見つける
自分と向き合うためには、落ち着いてそれができる「場所」も重要です。
例えば、誰にいつ話しかけられるかわからない環境(実家のリビング…とか)だと、落ち着いて思考をめぐらせることは難しくなります。
わたしの場合は、お気に入りのカフェを「自分と向き合う場所」にしています。
また、前述の通り、眠りにつく前のお布団の中も。
自分が落ち着いて、じっくり自分と向き合える場所を見つけてみてくださいね。
自分と向き合うことで、自分に戻っていく
「自分と向き合うこと」は、一回やればすべてが解決するものではありません。
ただ、じっくり続けていくことで、自分に戻っていける方法だと感じています。
せっかく「自分」に生まれてきたのなら。
これを読んでくれた方も、わたしも、これからの人生を自分らしく楽しく生きていけますように。
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