自分と他人を比べて「自分なんて…」と落ち込む。
何をしていても誰かと自分を比べてしまって、苦しかった時期がありました。
「比較してもしょうがないよ」なんてアドバイスをもらっても、「そんなのわかってるけど、やめられないから辛いのに…」と、当時は思っていて。
しかし、当時あんなにズブズブについていた比較グセも、「他人と比べながら苦しんで生きるのをやめよう!」と決断して試行錯誤した結果、今ではだいぶ苦しむことが減りました。
だいじなのは「比べないように意識する」という精神論よりも、「比べないためにどういう環境をつくるか」という具体的な行動だったのだと実感しています。
今回は、辛かった時期から今までを振り返って、「比較グセをやめるために実践してきたこと」を5つご紹介します。
他人と比べるのをやめるポイント1)比較してしまう人のSNSを見るのをやめる
自分と他人を比較する人ほど、人のSNSを熱心に見ているってのは結構「あるある」じゃないかと思います。
というか、わたしがそうでした。
InstagramやFacebook、Twitterかなりを頻繁に見て、以下のようなことで落ち込んでいました。
- 「みんな充実した毎日を送ってるなあ」
- 「みんな頑張ってるのに自分は…」
知り合いのSNSを見ても嫌な気持ちになることの方が多いのに、それでも頻繁に見てしまう…。自分で自分を苦しめるように。
でも、この時間って本当にムダだなあと思ったんです。
自分の人生に直接関係ない「他人の日常」をのぞいては落ち込み、自分の大切な時間を浪費するループ。
たぶん、SNSを見てしまうのって単に「暇だから」なんですよね。だからわたしは、以下のような行動をとりました。
- 暇な時間に「やること」をつくる
- タイムラインを整理する
- いっそのことSNSをやめる
1.暇な時間に「やること」をつくる
暇があるからスマホを手に取るわけで、この「暇」を別の方法でうめられればいいですよね。
とはいえ、SNSに使うような暇って「ちょっとした暇」であって、お出かけできるほど時間があるわけでもないし、難しい本を読めるほど気力があるわけでもない場合が多い気がします。
そこでわたしは、SNSの代替案を常に用意しておくことにしました。
- 気軽に読める雑誌を常備しておく
- スマホで見られるアニメ・動画をお気に入り登録する
- ゲームを始める
- 好きなラジオをお気に入り登録しておく(radikoで)
「暇だなあ」と思ったら、これらをパッと手に取れるよう準備しておくことが大切。
(SNSって、パッと開ける簡単さゆえに見る頻度が多くなってしまうんですよね…)
2.タイムラインを整理する
SNSを見るにしても、「誰の情報を見るか」は自分でコントロールする必要があると思います。
見ると自分が苦しくなる人はミュートしておくのが吉。
フォローしてるからって常にウォッチしていなくたって、自分の日常生活になんら支障なかったです。わたしの場合。
ちなみにわたしのTwitterは、フォローしている人のほとんどがミュートです(爆)。
「だったらフォローしなくても良いのでは?」という声も聞こえてきそうですが、ミュートしているからといって相手が嫌いなわけではないのです。むしろ好きだからフォローしてます。
ただ「常に見る必要はない」と思っているので、タイムラインには表示していません。見たいときに、その人のページに見に行きます。
あとはTwitterなら「リスト」の機能を使って、気分にあわせてどのリストを見るか決めるのもおすすめです!
3.いっそのことSNSをやめる
わたしは会社を辞めた23歳の頃、スパっとすべてのSNSをやめたことがあります。
あの時は、2年ぐらいSNSから離れました。
SNSをやめてみると、他人の日常の情報は一切入ってこなくなります。
でも、本当に大事な人達とはLINEでやり取りできますから、究極を言えばそれで良いのだと思います。
「SNSのせいで自分の時間を無駄にして、さらに気持ちまで落ち込んでいる」と気づいたら、一度やめてみるのもひとつだと思います。
やめるまでいかなくても、離れてみるとかね。
他人と比べるのをやめるポイント2)比較する必要のない安全な場所をつくる
比較グセは、これまで生きてきた環境の中で築いてきたものだと思います。
- 人より優れていることで親に褒めてもらえた
- 親や先生から比較される環境で育った
- 誰かに勝つことで周囲に認められていた など
比較する/されることで生き抜いてきたからこそ、そういうクセがついているんですよね。
「誰かより優れることで認めてもらえる」とか「劣っていると見捨てられる」とか。
でも、大人になった今は、もう比較しなくても生きていけるはず。
親に褒められなくても、誰かに勝たなくても、死にはしないはず。
そのことに気づけるといいなと思います。
とはいっても、なかなか今まで築いてきた思考のクセは取れないものなので、まずは「比較する必要のない安全な場所」をつくるのが良いと思います。
会社や学校は比較される場所だから、そういう場所にずっといると比較グセも取れないんですよね。
わたしの場合は、「比較もされないし比較する必要もない安全な場所」として、ひとりの時間を増やしました。
誰かから評価されることなく、自分が誰かと比較することもない、ひとりでもくもくと楽しいことに集中する時間です。
この「安全な場所(時間)」は人によって違って、家族かもしれないし、夫婦かもしれないし、信頼できる友達との場所かもしれないです。
とにかく、自分にとって安全な場所で「比較しなくても、生きていけるんだな」と実感することが大事だと思います。
他人と比べるのをやめるポイント3)自分にとって「本当に大切なこと」を確認する
この記事を読んでくれている方は、きっと「他人と比較するなんて本当は意味がないってわかっている」のだと思います。
だからこそ、比較グセをやめたいと思ってここまで読んでくれているはず。
ただ、「比較グセをやめよう」と意識することは、むしろ「比較」に意識を向けることになってしまうから、なかなかやめられないのだと思います(というかわたしがそうだった)。
ということで、一度「自分の人生において、本当に大切なことって何だろう?」と考えることに意識を向けてみてください。
あなたの人生において、本当に大切なことは何ですか?
自分の限りある時間を、どんなことに使ったら「生きていてよかった」と思えますか?
「自分が楽しく生きることが最重要事項」
わたしの場合は、自分が楽しく生きることが最重要事項でした。
そして、誰かに勝つことは幸せに繋がらないから、まったく関係のないことだな、と思えるようになったんです。
そう心から思えた瞬間を、ツイートにして残しています。
最重要事項は「生きるの楽しいぃ」と思うことなので、それ以外は大事じゃない。収入が高い低いとか、良い家に住んでる住んでないとか。勝負の土俵に上がりそうになったときは、
『勝ったからって幸せになれるわけじゃない。自分が幸せであること以上に手に入れるべき物なんてない』
と、思い出す😌
— マツオカミキ (@matsuo_mk) 2018年1月26日
ということで、このスタンスを取るようになってから、すごくラクになりました。
自分にとって本当に大切なことが腹落ちすると、「誰かと比較すること」へ意識が向く回数をぐっと減らせると思います。
他人と比べるのをやめるポイント4)自分が夢中になれることを見つける
ひとつめのSNSの部分でも書きましたが、余計なことを考える時間があるから、人と比較してしまうのだと思います。
人生の中で、何かに打ち込んでいたときを思い出してみてください。
わたしだったら、
- 子どもの頃イラストや漫画を一心不乱に描いていたとき
- 大学の卒論を熱中して書いているとき
こういうときは、頭の中に雑念がまったくなく、人と比較することもなかったです。
一方で人と比較しまくって苦しかった時期は、仕事も楽しいと思えることをしていなかったし、趣味もなくて、余計なことを考える時間がたっぷりありました。
「人と比較するのをやめよう」と頭で考えるだけでは難しいと思うので、「あれ、いつの間にかそんなこと忘れてた」となるほど、熱中できるものを見つけられるといいと思います。
この記事も参考にしてみてください!
他人と比べるのをやめるポイント5)自分の得意分野を知る
「あの人はできるのに、わたしは…」と思っていたときに気づけなかったのは、自分の得意分野と他人の得意分野は違うということでした。
例えばわたしは人とのコミュニケーションが苦手で、「あの子は先輩に気に入られてるのに、わたしは…」と思っていました。
でも、今思えば、自分の苦手と相手の得意を比べるって変な話ですよね。
苦手なものもあれば得意なものもあって、わたしの場合は「自分の仕事に集中して結果を出す」ということだったんですが、「あの人はこういうのが得意で、わたしはこっちが得意」と考える方が良いと思います。
今は自分の得意分野と苦手分野がわかっていて、それをどう活かすべきかも以前よりは考えられるようになりました。
自分の得意なことを知るためには、『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』という本の付録で受けられるストレングスファインダーがおすすめ。性格テストみたいなもので、かなり詳しい結果が出ます。
(ちなみに、わたしは戦略性・未来志向・学習欲・目標思考・最上志向がTOP5でした)
ただし、こういう診断テストは「で、どうやって活かせばいいんだろう…?」となるのが難点。
自分の強みを知り「どう活かせば、自分がイキイキ生きられるのだろう?」という視点でアイディア出しをするのがおすすめです。
▼ワーク式の「強みノート」もぜひ
まとめ:他人と比べてしまうクセをやめるために
この記事を最後まで読んでくださった方は、「自分と他人を比較するなんて、もう嫌だ」と本気で思っていて、「どうにかして、今の状況を変えたい!」と強く思っているんじゃないかと思います。
今、わたしは、まったく人と比較しなくなったというわけではないけれど、それでもかなり減ったし、人と比較して「わたしなんて…」と思うことはかなり少なくなりました。
人と比較して鬱々とした人生を過ごし続けるか、それとも、今から行動して自分らしい人生を生きるか。
何か少しでも「変わりたい」と思う方の参考になれば幸いです!
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