会社に行けなくなって、数日たった頃だったかな。
ずっと家の中に閉じこもるわたしに、夫が借りてきてくれた映画。
それが『しあわせのパン』でした。
当時は何もする気力が起きず、でも早く元気にならなきゃ、このままでは生きてる意味がない、と焦ってた時だった。
しかし、この映画を観て、
「自分の好きなことを、信じることを、ゆっくりと心を込めてやっていけばいいのかもしれない」
と、思えたんです。
『しあわせのパン』の物語
『しあわせのパン』の主人公は、りえさんという女性と、水縞くんという男性。2人は一応、夫婦(一応の意味はあえて書かない)。
りえさんは東京で働くなかで、「好きじゃないもの」が増えすぎて、「大変」が溜まって、心が壊れかけてしまう。
そこで出会ったばかりの水縞くんが、りえさんに「月浦で暮らそう」と提案するところから物語が始まります。
※月浦は、北海道の洞爺湖の近くに実際にある地名。
東京のスピード感についていけなかったりえさん、「違う場所に身を置くことが必要なときもある」と考える水縞くん。
当時の自分の状況と重ねて、上手くいかない自分を認めてもらえた感じがしたのかも。
気持ちがいっぱいいっぱいな時期だったので、静かに進む物語や、自然がたくさん出てくるのも、気に入った理由だったと思います。
モデルとなったカフェも、とても素敵
ちなみに、映画に出てくるお店のモデルとなったカフェも、北海道・洞爺湖に実在します。『ゴーシュ』という名前のカフェ。
北海道旅行の際に訪れたことがあるのですが、これまでで行ったカフェの中で一番好きな場所です。
ちなみにモデルとなったお店は、写真禁止、おしゃべり禁止(!)。
大きな窓からは洞爺湖が見えて、美味しいコーヒーとその時間だけを味える場所でした。また行きたいな。
(行ったの、もう4年も前なので、変わってたらごめんなさい)
ちょっと気持ちが疲れちゃったときに、おすすめです
静かに物語が進んでいくので、疲れちゃったときにもスーッと世界に入り込めると思います。
ここまで映画版をご紹介してきたんですが、個人的には小説版の方が好きです。
(映画を観て、あとから小説版読んだら「そういうことだったのか!」がたくさんあった!)
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余談ですが、この映画を観てからコーヒーにハマったんだなぁ。
美味しいコーヒー片手に、お家でゆっくり物語を味わってみてください。
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