フリーランスは戦ってはいけない―無駄な戦いを避けるために必要なブランド戦略

ランサーズには、ものすごいスキルを持ったランサーがたくさんいます。

ランサーズを使って生きていこうとしたら、ライバルの存在を意識せざるをおえません。

また、ライバルはランサーズ内にはとどまりません。これからランサーズを使う可能性のあるライターさんも全て、市場においてはライバルになってしまいます。

個人だけではなく、編集プロダクションなどの団体もライバルですよね。そう考えると、キリがないです。

そういうめちゃくちゃ強い人々と真正面から戦うのはカッコイイですが、かなり効率悪そうですし、勝てる確率も低いです。そんなことを考えていた中で、タメになった一冊の本をご紹介します。

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フリーランスは戦ってはいけない

「戦わずに売る 新しいブランド戦略」というスローガンの、こちらの本。

あなたの「弱み」を売りなさい。 戦わずに売る 新しいブランド戦略 (ディスカヴァー携書)

地方・中小・零細・無名・個人、すべてのビジネス弱者のための本であると書いてあります。

「フリーランスは戦ってはいけない」というのは、本書の中で言われていることです。
(正しくは「小さな会社は戦ってはいけない」と記載されていますが)

ビジネスですから、戦いがあることは事実です。そこに対してキレイゴトを言ってもなにも始まりません。

しかし、その戦いの中でどのような戦法をとるかが大事なのです。

たとえば、本書の中でも触れられていますが、フリーランスが最もとってはいけない戦法が「価格を下げる」戦法です。

自分を安売りすることは、一時的な勝利を得られるかもしれませんが、長期的に見ればマイナスの側面のが大きいというのは、私も経験済みです……。

本書では「価格」や「品質」で戦うことの危険性が書かれていますので、気になる方はぜひ。

 

自分だけのストーリーが必要

この本では、自分だけのストーリーがいかに重要か、ということが書かれています。

「ストーリーブランディング」とは、次のようなものだと言います。

『もとからその会社やお店が持っている価値に光を当てて、「見える化」する』(本書p153)

建前だけのブランディングではなく、そしてフィクションでもない。その人が既に持っているものを、「見える化」する作業がストーリーブランディングなのだそうです。

私はこの本を読んで、かなりしっくりきました。

なぜかというと、私の周りで活躍されている方には、必ず「ストーリー」があるように思えたからです。

ご本人が意識していらっしゃるかどうかはわかりませんが、必ずストーリーがあるのです。

そして、このストーリーというのは、他社がマネすることのできないものです。逆に言えば、他社がマネできてしまうようなストーリーは、ブランディングに失敗しています。

オリジナリティのあるストーリーに光をあてることこそが、ブランディングにおいて非常に大事であると感じました。

 

フリーランスはブランドが大事だと思う

最近こんなにブランディングを学ぶことにハマっているのには理由があって、フリーライターとしてやっていくためにはブランドが大事だと思っているのです。

それは別に難しいことではなくて、「マツオカさんにお願いしたい」と思ってもらえることだったり、「あの人の文章を読んでみたい」と思ってもらえることだったり、そういうシンプルなことです。

私の場合は固定のクライアントさんとのみお仕事をしているワケではないので、さまざまなクライアントさんの目にとまるためにも、自分ブランドを育てていく必要があると感じています。

また、自分のブランドをつくることは、無駄な戦いを避けることにもなると思っています。

私は競争をするためにお仕事をしているのではないのです。自分らしい働き方を実現したい、そして「自分らしく楽しく生きる人を増やしたい」というもっと大きな目標を実現したいのです。

しかし、ビジネスは戦いがつきものです。ランサーズでも日々他のランサーさんと提案合戦を繰り広げていますしね。

ただ、勝利を得たいとは思っていない私は、無駄な戦いは避けたいのです。

ストーリーブランディングはそのための1つの手段になり得ると思っています。

 
▼自分だけのブランドを育てていきたいと思っている方は、ぜひ。

最後にはワークシートもついています。この手の本は、実践しなければ意味がありませんからね。

私もワークシートを何度も書いてみていますが、なかなか難しいです。しかし、新しい切り口で、今まで光の当たっていなかったところを見つけることができましたよ!

 
▼ブランディングのガッツリしたハウツー本はコチラもオススメです。

こちらはもっと細かい実用的なノウハウが載っています。

▼こちらの過去記事もどうぞ!
「才能がない=私にはできない」は間違い
戦いから降りることは、「逃げる」ことでも「負ける」ことでもない
 
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