「~すべき」「~しなきゃ」と思って、苦しくなる。
やらなきゃいけない事が積み重なって、つらくなる。
まじめで一生懸命であるほど、そのループに陥ってしまいがちな気がします。
でも本当は、もうちょっと気楽に生きても全然大丈夫ってことが、「すべき」思考をやめたらわかってきました。
「すべき」思考になってしまう原因
「すべき」思考になってしまう原因は、育ってきた環境と、自分の思い込みにあると思います。
- 親に「しなきゃだめ」と言われた事を、今もそのまま思い込んでる
- 子どもの頃に感じた「~しないと親・先生・友達に嫌われる」を今も引きずってる
- 自分に自信がなくて、誰かの言う「すべき」を採用してしまっている
子どもの頃に思い込んだこと。
周りに受け入れてほしくて続けてきたこと。
自分が周りに置いていかれないように一生懸命がんばって、「すべき」で固めてしまったんだと思います。
その根幹には「自分はもっと頑張らないと愛されない」という思いがあるのかもしれません。
これまでの人生でずっと続けてきてしまった「すべき」思考。
急にやめることはできないかもしれないけれど、、、
これ以上自分を追い詰めてしまわないように、その考え方の仕組みと対処法をご紹介します。
「すべき」と考える頭と「したい」と思う心の働き
人間には「頭」と「心」と「身体」がありますが、「すべき」は頭によってつくられるもの。
精神科医が書いた『「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書)』によると、頭は以下のような働きがあると言います。
- 「~すべき」「~してはいけない」を考える
- 判断には必ず理由がついてくる
- 過去を分析する
- 未来を予測する
「すべき」思考に陥って苦しくなってしまう人は、頭で判断しようとします。
自分の中の基準による善悪の判断であり、過去の経験から「こうすべき」と考えたり、未来を予測して損得で判断します。
もちろん、仕事などでは頭で考える事が役立つ場面も多いし、一概に悪いことではないけど……
でも、今「すべき」思考にハマって苦しくなっているとしたら、たぶん、もっと「心」で判断する練習をした方がいいと思います。
頭に対して、「心」は次のような特徴があります。
- 「~したい」「~したくない」を考える
- 好き嫌いで判断する
- その判断に理由がついてくる
- 今・ここしか考えない
過去や未来については考えず、いわゆる「直感」的な判断をします。
少し時間を取って考えてみてほしいのですが、
最近、「~したい」で動いたことはありますか?
「したくない」ことは断ってますか?
損得ではなく好き嫌いで判断できてますか?
ただでさえ、学校や会社、あるいは家庭なんかでも「~すべき」がたくさん転がっている今の社会。
頭での判断だけではなく、意識的に「したい/したくない」「好き/嫌い」を大事にしてみてください。
「すべき」で考えそうになったら、「心はどう判断しているかな?」を真っ先に考えてみる。
過去や未来ばかりではなく、今この瞬間に自分はどう思ったかにフォーカスしてみる。
地道だけど、ひとつつずつ立ち止まって考えるのがいいと思います。
「すべき」思考をしすぎると…
「すべき」思考ばかりしていると、こんな状況に陥るかも。
- 自分の「本当にしたいこと」がわからなくなる
- 喜怒哀楽の感情がなくなっていく
- 身体に不調が出てくる
そうなる前に、あるいは、そうなりかけている人も、
とにかく「心」で感じるままに動く日を取ってほしい!
急に平日に始めるのはハードルが高いかもしれないけれど、せめて休日ぐらいは「したい」で動いてみてください。
- 損得関係なく「好き」をやる
- やらなきゃいけないことでも「嫌い」ならやらないでみる
- 「~したい」を実現する
小さなことからで大丈夫。
わたしは以前「すべき」ばっかり考えていたのですが、今は割と「したい/したくない」「好き/嫌い」を判断軸にしていて、それでも全然生きられているし、昔よりも圧倒的に生きやすいです。
できるだけ「すべき」を減らして、「したい」基準で自分らしく生きたいですね!
今回引用した本、とても勉強になるのでオススメです。
自分と向き合う時間をつくるブランド『じぶんジカン』
「自分と向き合う時間をつくる」というコンセプトの文房具ブランド『じぶんジカン』を運営しています。
自分の心の声を聴くきっかけとなるノート、良かったらお手に取ってみてください。