「結婚、はやくしたくて、あせってるんです」
大学生の女の子に言われて、びっくりした。
「そんな早くからあせらなくても」という気持ちと同時に「その気持ちわかるわ」とも思った。
20代で結婚に対して感じるあせり
四大卒だと、卒業時には最低でも22歳になっている。
子どもの頃友達と「25歳ぐらいには結婚したいよね」なんて話すことも多かったけど、
22歳で大学卒業だと考えると、25歳で結婚はけっこうなレアケースであることがわかる。
結婚は、いつだってできる。わたしのまわりでも、30~40代で結婚出産した人が何人かいる。
だから、「結婚したかったとしても、あせる必要なんかない」という気持ちもある。
結婚は別に急いでするものでもないし、後でくわしく書くけど、結婚によって得るものもあれば失うものも当然ある。
でも自分が大学生や新卒だった頃を思い返してみると、「あせってます」と言ってきた女子大生ほどではないにしても、正直に言えば若干のあせりを感じていた。
新卒入社した時に、会社の人事に扶養制度とか結婚したらどうなるとか、いろいろ質問してたのを思い出した。
うちは母が若くして私を産んでくれているというところも1つ理由になっていたとは思うけど、どこかで「30歳までには」という気持ちがあったのだと思う。
結婚にあせっている、女子大生は続けてこう言う。
「ミキさんは、もう結婚してるから、良いなぁ」
たぶん、結婚に対して「良いなぁ」ではなくて、「あせらなくて良いなんて、良いなぁ」という意味だと思うんだけど、実はコレはちょっと間違ってる。
いつまでもまわりからのプレッシャーはある
結婚にあせる理由も、まわりからのプレッシャーによるものが大きかったと思う。
「30歳までにはしないと」みたいな空気をだすマスメディアとか、
20代中盤にもなれば「結婚はどうなの?」という会話が友達間で頻繁に出るようになるし、
たまに会う親戚に「結婚の予定はあるの?」と聞かれることもあるかもしれない。
じゃあ結婚したらそのプレッシャーから解放されるかというと、そんなことはなくて。
次は「子どもを産むこと」に対するプレスが始まるのである。
「女性の妊娠率は何歳までがピークで~」という統計も耳に入るし、
結婚した友達との会話では必ず子どもの話題が出るし、
たまに会う親戚には「子どもが楽しみね」と言われることもあるかもしれない。
たぶん結婚であせる人は、子どもでもあせることになりそうだ。
出産以後も、たぶんまわりからのプレスはあると思う。子どもの成長に関してとか、いろいろ。
まわりからのプレッシャーであせると永遠にあせり続けなきゃいけないことになっちゃう。
……とはいえ、まわりからのプレスに耐えるのは、まぁまぁの精神力が必要だったりもする。
30前後の友達が親族から「結婚しなさいハラスメント」にあっているのをよく聞く。
わたし自身も、直接的には言われてなかったけど、勝手にそんな空気を感じていたのも事実である。
結婚することによって得られるものもあるけど、失うものもある
結婚によって失ったものも、当然あると思う。
結婚によって得られるものは「家族」とかイメージできるだろうから省略するけど、
一方で、結婚することによって、「自由さ」は確実に制限される。
わたしが今「沖縄で働きたいな」と思ったとして、独身だったら割と身軽に行けるかもしれないけど、結婚している場合はそうはいかない。
パートナーの承諾を得て、パートナーのご両親にも報告する必要があるし、実行するまでのステップは増える。
出張が関係する仕事も、同じく。月に何回か一泊する程度なら、家庭によってはOKかもしれない。
でもそれも「家庭によっては」であって、やっぱりパートナーに相談する場合が多いと思う。
要するに独身時代と比べて、仕事の自由度は減る。あとお金の使い方も考えるようになる。これは女だからとか関係なくて、男女ともにそうだと思う。
だから結婚にメリットを感じられないうちは、結婚しても苦しくなるだけの可能性があるから、あせってすると辛いかもしれない。
まとめ
自分が少しだけ結婚にあせっていた20代前半の頃は、「結婚」というステータスについてしか見えてなかったと思う。
要するに自分が目指す「結婚している状態」をクリアすることがゴールというか。
でも、結婚がリアルになってくると、実は「結婚」の先にいろいろな苦楽が待っていることがわかる。
メリットもあるしデメリットもあって、その大きさや比率は人によって感じ方が違うと思うから、あせりだけで動いてしまうのは危険かも。
まわりからのプレスは避けられないことも多いかもしれないけど、「結婚へのあせり」は世間体からうまれる場合も多いから、そんなにあせらなくて良いんじゃないかな、と思ったのです。
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