自分のことが大嫌いだった時のわたしが、思っていたこと。
それは、いまの自分がダメなのは、すべて「過去の自分」のせいだということ。
それと「これはまだ “本当の自分” じゃない」と思うことで、いまの自分を完全否定することでした。
いまも両手をあげて「自分のこと大好き、最高!」なんてポジティブに思えるわけではないんだけど、昔に比べたら「こんな自分も味があっていいじゃないか」とは思えるようになった気がします。
そう思えるようになったきっかけとなる考え方を、2つご紹介します。
過去と「これから」は、切り離していい
自分のことが嫌いで「なんて自分はダメなんだろう」と思っていた時、「ダメないまの自分」を直視するのがつらすぎたから、すべて「過去の自分」のせいにしたんだと思います。
- 自分はこういう経歴があるから…
- あの時のトラウマで…
- 当時の自分があんなことしたから…
正直、「いまがダメな理由」を過去に探そうとすれば、誰だってひとつぐらい「理由にできそうなもの」を見つけられると思います。
だから、現在を直視しなくてすむように過去にばかり理由を探していたわたしは、「こんな過去を持つ自分は、ダメに決まってる」と信じこんでました。というか、信じたかったのかもしれないけれど。
このブログには何度か書いているけど、そんなわたしを打破してくれたのは、勝手にメンターと位置付けている方の言葉でした。
過去のつらかった経験や、過去の自分の過ちばかり相談するわたしに対して、
「私が知りたいのはミキさんの過去ではないので、今とこれからの話をしましょう」
と、言ってくれたんです。過去にばかり興味があったわたしは、そこでハッとしたし、「過去」と「今とこれから」は切り離して考えてもいいんだと思えるようになりました。
ダメな「いまの自分」もいいじゃないか
過去を言い訳にし続けて苦しむのも、「本当の自分」を探しまわるのも、どちらも「いまの自分」を否定しているという意味で、同じ感じがします。
でも、この文章を読んでいる自分も、何かを考えている自分も「いまの自分」であって、過去の自分でも、いつか手に入れられる「本当の自分」でもないんですよね。
いつだって、今ここに居る自分こそがリアルで。
それだったら、「いまの自分」が生きづらくないような、苦しくないような環境を自分が整えてあげなきゃいけないなと思ってます。
そのために、まず過去の自分を否定するのをやめる。
過去の自分の積み重ねで「いまの自分」があるのだから、過去を否定することは、結果的に「いまの自分」を苦しめる。
それと、「本当の自分」の幻想を捨てる。いま既に、ここに居る自分こそが本当の自分だと認める。
ダメでも、ろくでなしでも、性格が悪くたっていい。
そんな自分が一生懸命この社会で生きてるなんて、健気で応援したくなるじゃないか、と。
おわりに
ここまで書いてきて思ったけど、自分のことが嫌いだった時のわたしは、理想がとても高かったのかもしれない。
「こうあるべき姿」だけが唯一無二の「本当の自分」であり、それを満たしていない自分はダメで、そんな現実は直視できないから過去の自分のせいにする、という悪循環。
だから「ダメな自分もいいじゃないか」と思うようにしたことと、過去とこれからは切り離してもいいってことがわかって、すごくラクになったんだと思います。
もしも同じように悩んでいる人がいるとしたら、何かヒントになったら嬉しいです。
努力して自分を磨いた先に「本当の自分」がいるという考え方よりも、今の自分も十分いいし、努力してる自分もけなげでいいなと思う方が、気がラクになる。
いつかどこかで「本当の自分」が見つかるわけじゃなくて、今ここに居る自分こそがリアル。今ここから、いつだって何だって、始められる◎
— マツオカミキ (@matsuo_mk) 2018年12月17日
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