自己肯定感が低くて、何をやってもまわりと比較して、苦しい。
そんな自分が嫌いでした。
そういう時期に読んだ本には「自分のことを好きになるのが大事」と書いてあって、「そうできるなら、わたしだってそうしてる」って思ってました。
しかし、今になって気付きました。
自分のことが嫌いになってしまう理由は、自分のことを好きでいたいからだということに。逆説的だけど。
だからその時も本当は自分のことが好きだったんだろうし、もっと好きになりたいから苦しかったんです。
「自分が嫌いだから苦しい」んじゃなくて、「もっと好きになりたいから苦しい」だったんだな、と。
「好きな自分」と「いまの自分」のズレ
自分のことが嫌いになってしまう時って、「好きな自分」と「いまの自分」にズレがある時だと思います。
「こういう自分でありたい」という理想イメージが「好きな自分」なんだけど、「いまの自分」はそうじゃない。
だから、理想の自分になれていない「いまの自分」のことが嫌いになっちゃう。
でも理想を描けるということは、もっと自分を好きになろうとしているからであって。
「いまよりもっと好きになりたい」という気持ちなのだから、「いまの自分」とズレがあるのは当たり前。
「こういう自分でありたい」というイメージは、これから自分が向かうところ。
そう考えれば理想と現実のギャップに落ち込んだり、自分の事を嫌いになる必要なんて無かったんですね。
いつまでたっても「好きな自分」になれない時
じゃあ向上心を持ち続ければ「好きな自分」になれるかというと、そうではないです。
わたしたちは常に何かを選択しています。Aを選ぶか、Bを選ぶか、それともCか。
「いまの自分」も、これまでの自分の選択によってつくられています。
もし「いまの自分」が、過去に描いた「こういう自分でありたい」というイメージとズレていたとしたら、たぶんそれはそういう結果になるような選択をしてしまったのだと思います。
「好きな自分」には、たくさんの種類があります。
わたしであれば、こんな自分が好きです。
- 自分の能力を活かしてどんどん成果を出す自分
- 時間に余裕がある自分
- いつも笑顔でいられる自分
- 人に優しくしてあげられる自分
もっとたくさんありますけど、とりあえずこんなところで。
「好きな自分」がたくさんありますが、すべての「好きな自分」をいっきに実現できない時もあります。
例えば、道端でおばあさんが買い物袋をぶちまけてしまって困っていたとしましょう。
わたしは人と約束をしていて、スルーすれば時間に余裕をもって到着できます。
おばあさんの荷物を拾うのを手伝ったら、ちょっと遅刻しちゃうかもしれません。
こんな時、どっちの「好きな自分」を優先するか選択しなければなりません。
「時間に余裕がある自分」と「人に優しくしてあげられる自分」、どちらを選ぶか‥‥?
いつまでたっても思い描いた「好きな自分」になれない時は、おそらく目標にした「好きな自分」を最優先に選択してこなかったのだと思います。
特に多くの人は、長期的視点よりも短期的な視点で物事を選びがちです。
本当は「ハッキリ意見を言える自分」になりたいけど、「人に好かれる自分」でもいたいから、「イヤです」とは言わずに仕事を引き受けちゃうとか。
これだとその時々で「人に好かれる自分」は実現できるかもしれないけど、いつまでも「ハッキリ意見を言える自分」にはならないですよね。
どうあれば「自分が好きな自分」でいれるのか
「こうありたい」と思う自分になるためには、たくさんある「好きな自分」の中でも、どの自分であれば自分のことを一番好きになれるのかをわかっておく必要があるのかもしれません。
たぶんわたしの場合は、
自分の能力を活かしてどんどん成果を出す自分
が、一番重要な理想だったのだと思います。
ココを押さえれば、他の「好きな自分」も実現できるようになるという好循環を生み出せたんです。
自分のことをもっと好きになるために、いま一番優先すべき選択は何なのか。
そこをハッキリさせてみてください。
まとめ
「なりたい自分になれない自分は嫌いだ」と思っていたけど、それは自分のことが好きで、もっと好きになりたいからだった。
そう考えれば、「自分のことが嫌い」で苦しむ必要なんてなかったんだな、といまさらながら思いました。
いま「自分のことが嫌い」で苦しんでいる人がいたら、まず前提として、その考え方をちょっと変えてみると良いと思います。
そして何を最優先すれば「好きな自分」になれるのか、ちょっと考えてみてくださいね。
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