コンテンツ企画力をつけたい私が『アイデアの接着剤』という本を読んで実践している3つのこと

「コンテンツ企画からお願いします」

こういう案件は、今までもたくさん受けてきました。

でも多くの場合「企画から」といっても「テーマ」が決まっていて、ライターであるわたしは「切り口」を考えるような感じでした。

しかし最近、「テーマ」も「切り口」も自分で自由に決めるタイプのお仕事があって、

「なんにも、思いつかない……アイデアが、ない……」という状況に。。。

「そもそも、アイデアって、どうやって浮かぶものなんだっけ」と根本的なことを考え始めた時に、『アイデアの接着剤』という本に出会いました。

「くまもん」を手掛けたアートディレクター水野さんの本

アイデアの接着剤』の著者は、アートディレクターの水野学さん。

水野さんは「くまもん」の生みの親としての印象が強い有名な方です。

「こんなすごい人なんだから、めっちゃアイデアを生み出してるんだろうな」と思っていた私は、1ページ目からぶん殴られました。

ところで、僕は一度たりとも「アイデアを生み出した」ことがありません。
これから先も、「アイデアを生む」なんてことは、おそらくないと思っています。

(『アイデアの接着剤』P3より引用)

そ、そうなのか……アイデアは生み出すものじゃないのか…。

僕の仕事は、世界に無数に転がっている、アイデアのかけらとかけらを拾い集め、ぴったり合うものを、くっつけることだから。

(『アイデアの接着剤』P4より引用)

なるほど、企画ってゼロから考えるのではなくて、何かと何かを組み合わせた時にできるものなんだな……!

ということで、この本を読んで私が実践し始めたことを、本の内容とともに3つ書いていきます。

1.電車でスマホをいじらない

実のところ、そこら中に転がっているアイデアのかけらに、目をとめることすらなく通り過ぎる人は、とても多いようです。

(『アイデアの接着剤』P5より引用)

まずは企画のアイデアを拾い集めるために、転がっているアイデアを拾える体制を整えようと思って、

電車の中ではなるべくスマホをいじらず、まわりを見渡してみることにしました。

これはわたしの考えですが、みんながスマホ画面とにらめっこしていて見つけられない現実の「かけら」を拾い集めた方が、おもしろいかなぁと。

それと、まわりを観察すると同時に「なんでだろう?」と考えるようにしました。

ことに僕の場合、マーケティングよりも、自分自身の「なぜだろう?どうしてだろう?」を優先しています。それが仮説をつくる出発点であり、アイデアのかけらをより多く集めるために、欠かせない視点です。

(『アイデアの接着剤』P150より引用)

「なんでだろう?」と考えるクセをつけたら、いつもは通り過ぎてしまうような視点が見つかることが多くなりました。

2.PCに向かう時間を減らす

拾い集めたかけらを接着してアイデアにする上で大切なのが、「主観性」と「客観性」を両方もつことだと水野さんは言います。

そしてその「客観性」を身につけるために、「パソコンに向かう時間を限定しましょう」と言っています。

(本書P80には「一日三時間に限定する」と書いてあります)

PC作業によりいろいろなことが効率化できているはずなのに、デザインを仕上げるまでの所要時間が変わっていない理由について、次のように書かれています。

理由は、「考える時間」と「作業の時間」と「だらだらやっている時間」を、すべてパソコンの前で過ごしているからではないでしょうか。

(『アイデアの接着剤』P81より引用)

これはライターのわたしも同じで、なんとなくPCの前にいれば仕事してる感じがしちゃうのですが、そもそもPCが無い方が良い場合も結構あります。

一日三時間は無理だけど、考える時はPCやスマホから離れるということに決めました。

(このブログ記事も、構成とか書き方を考える時は、PCの電源を入れずにノートに書き込んで考えました)

3.気になったものをひたすらメモしておく

移動中に思いついたことは、すべて言葉として携帯電話に残します。

(『アイデアの接着剤』P138より引用)

水野さんは「おっ、これはアイデアのかけらだ!」と感じたら、すぐにメモしているそう。

すごく昔に読んだ秋元康さんの本でも、同じようなことが書かれていたんです。

たしか『企画脳』という本だったと思うんですけど、気になる言葉をたくさんストックしてるとか。

「ギンガムチェック」とか、そういう気になる言葉をとりあえず引き出しに入れておくみたいなことを書かれていたと思います(うろ覚え…)。

ということで、クリエイティブな人と凡人の違いは、ストックの量なのだ!というのがわたしの結論で、とにかくストックを増やすことにしました。

気になったら、スマホの付箋アプリにメモをするクセをつけました。

たまにストックを見返すと、「あれっ、コレとコレ組み合わせたら、めっちゃおもしろい!」みたいなことが凡人のわたしでも生まれるので、この習慣は続けたいと思います。

まとめ

自分がクリエイティブじゃないことがコンプレックスなので、企画とかアイデア系の本はたくさん読んでいます。

たくさんん読んでいて思うことは、手順を教えてくれるハウツー本よりも、「すごい!」と思う人の頭の中をのぞく方が、リアルだし勉強になるなということです。

水野さんの本、すごく読みやすいし、オススメです。

これまでに読んだ、わたしが「すごい!」と思っているクリエイティブな方々の本もご紹介しておきます!

気になったら、どうぞ。

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