フリーランスは、自分で仕事を選ばなければなりません。
限られた自分のキャパシティの中で、どんな仕事を選ぶべきか、頻繁に悩みます‥‥。
ライター業を軌道に乗せる前は「過去の成功体験にもとづいて何かを書く」ということをやっていたのですが、こちらのブログ記事を読んでから、「過去の成功体験をもとにして仕事をすること」について改めて考えました。
ブログ更新!:東大生がバイトするなら、家庭教師よりもスタバのほうがいい理由。 https://t.co/EhO9fkdpHn
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2017年8月23日
わたしが特に気になったのは、こちらの記事でも引用されていた『仕事人生のリセットボタン: 転機のレッスン (ちくま新書 1270)』の下記の部分です。ちょっと長いですが↓
「経験という貴重な資源」や「コピペできない資源」に、人はなかなか注目しません。東大の学部生に授業で、家庭教師でバイトするのと、スタバでバイトするのどっちがいいって聞くんですよ。時給はスタバで約一〇〇〇円。家庭教師なら三〇〇〇円くらいです。
短期的に考えれば、家庭教師の方が儲かりますよね。でも、僕はスタバでアルバイトしたほうがいいのだろうなと思うんです。そこでは、接客とか、多様な客層とか、そういう東大生が目にしないもの、経験しないことを経験できる。
東大生が家庭教師をやるのは、「過去の成功体験」を資源にした「自分の時間の切り売り」なんです。これまで得た受験知識を教えることで、新たな能力なんて、なんにもつかない。
――本書p224より引用(改行はマツオカが追加)
「過去の成功体験」は更新されない
ライター業を本業にすると決めた1年半前のわたしは、実績を積むために「自分ができること」について書くことが多かったです。特に英語学習や受験勉強に関するコラムなど。
ここで言う「できること」は、すなわち「過去の成功体験」のことです。
無名のライターがお金をもらって書くからには、「やりたいこと」ではなく「できること」を提供しなければなりませんでした。
しかし、当時から過去の成功体験について書くことには、「いつかネタ切れするのでは」という不安がつきまとっていました。過去の成功体験は、もう更新されないからです。
それでもとにかくガムシャラに「過去の成功体験」をもとにした「書けること」について書いていくうちに、実績も増え、ライターとして信用してもらえるようになります。
そして今、わたしは過去の成功体験について書くのをやめました。
いつまでも同じ成功体験をもとに書くのは停滞しているように感じるし、書いていてあんまりワクワクしないからです。
いつしか、やったこともなかったインタビューや体験取材にチャレンジするようになり、今はそういうお仕事を多く受けています。
それでも「やりたいこと」にチャレンジさせてもらえたのは、過去の成功体験をもとにした「できること」について、ちゃんと書いてきたからだと思います。
いつまでも過去の成功体験にすがらない。前に進む。
冒頭の書籍の引用にも書いてあった「東大生の家庭教師の例」のように、過去の成功体験をもとにした仕事は、高い報酬を支払ってもらえることが多いです。
過去の成功体験だけをずっとテーマにして仕事をしていくことも、たぶん不可能ではないと思います。記事なら読み手は変わっていくし、講師なら聞き手は変わっていくからです。
でも、わたしはやっぱり新しいことにチャレンジしたい。過去の成功体験にすがりたくない。
新しいことにチャレンジしている時はとても楽しいし、それをひとつひとつクリアしていく過程はワクワクします。
なるべくなら今まさにチャレンジしていることや、もっともっと極めたいことを、仕事にしていたい。
だから、前に進む。そんな風に感じました!
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