学歴に対する「もったいない」という言葉のとらえ方

新卒で入った会社を辞めた直後、周りの人から「もったいない」と言われることが多々ありました。

退職後に塾講師のバイトをしているときや、1本1,000円からライター仕事を始めたときなどに「せっかく大学を出たのに、もったいない」と言われたり。

勉強好き&会社では海外経理担当だったのでTOEICスコアが無駄に高かったのですが、ライターとして英語と関わる仕事をしないと決めたときも「せっかくTOEICスコア高いのに、もったいない」と言われたり。

この「もったいない」という言葉、当時のわたしにとっては結構ストレスでした……。

どうして「もったいない」と言われるんだろう、なんでストレスに感じてしまうんだろう。ちょっと考えてみたいと思います。

「もったいない」の種類

これまで学歴や持っている資格によって言われてきた「もったいない」には、いくつか種類があったと思います。ちょっと整理してみました。

1)大卒=正社員コースという偏見が強すぎる場合の「もったいない」

「えっ、その大学出てフリーター?大企業で働けばいいのに、もったいない」

フリーランスになった直後や、塾講師をしている時に言われたやつです。結構つらいです。しかもこの場合、フリーランスに対する風当たりも強いと感じます……(優劣をつけられている感じ)。

「偏差値の高い大学に入る人は大きな企業に就職する」なんていうのは、過去の遺産的な考え方だと思っていますが、年配の方はもちろん、同世代でもまだこうやって考える人はいるなあ、という印象。

でも、なんか、そういう人に限って、起業した人に対しては「さすが!」みたいな風潮も感じるんですよね……。フリーランスも個人事業主なので、事業をやっている点では同じなんですけどね……。

2)そんな経歴の人は面倒だからお断りしたい場合の「もったいない」

これは(1)とちょっと意味合いは異なりますが、学生の頃のバイトの面接や、就職活動でも度々ありました。会社辞めてからパートで働きたいなと思っても、以下のような感じで断られたり。

「早稲田大学を卒業されてるんですね、うちにはもったいないなあ(変にプライド高いだろうし、使いにくいし、できれば採用したくないわ~)」

いや、他の部分で決定的にダメなところがあって、やんわりと断るためにこう言ってるのかもしれないんですけどね。ただ今回は自分のことを棚に上げさせてもらって(すみません)、そうじゃないと仮定すると、やっぱり学歴によるところもあるのかな、と。

まあ、採用側の気持ちもわかります。たしかにうちの大学卒業者の中には、変なプライドがある人も多いです。

早稲田大学卒の私が感じる学歴差別とは

2016年5月31日

でも、そうじゃない人もいるんですよ……というか、私はそうじゃないと自分では思ってるんですけど……それでもダメですか。そうですか……。

3)過去の経歴を活かしていないことに対する「もったいない」

「そんな資格持っているのに、活かしてないなんてもったいないよ!なんか活かせることやった方が良いよ!」

これは完璧に善意で言ってくれていると思うのですが、反応に困るやつです。

だいたいの場合、学歴ではなくてスキルや資格に対して言われる感じがします。例えばわたしの場合、TOEICスコアだったり、簿記だったり。

でも、わたし個人の考え方としては、過去に経験があるからと言ってその道を進まなければならないワケではないと思うんです。

まったく違う畑にチャレンジしていくことも1つの選択肢だと思いますし、資格や経験、知識があるからといって必ずしも今後ずっとその仕事をしていく必要はないと思ってます。

「もったいない」はその人の考え方だから

昔は「もったいないよ」と言われる度にちょっと落ち込んでいたのですが、今では「もったいない」というのはその人の考え方であり、自分はそう思う必要はないと割り切れるようになりました。

あくまで「もったいない」と言ってくるその人自身がそう思うだけであって、わたしもその「もったいない」を真に受ける必要はないんです。

おそらく言われる度にちょっとでも落ち込んでいた頃は、自分の選択に対して自信が持てていなかったのかもしれません。

「もったいない」と言われると、自分が何か損をしているような気分になってしまっていたのだと思います。

でも実際はそんなことはないはず。

自分の選択は、自分が一番信頼してあげなければいけません。

成功しても失敗しても「自分が選んだのだから、この道で良いのだ」と思うようになると、他人からの「もったいない」を気にしなくて済むようになりました。

それだけではなく、そもそも言われる機会も減ったな。そういえば。

たぶん、今のフリーランスの働き方を続けてきたことで、「もったいない」と言っていた人たちも納得してくれたのか、呆れて関係を絶たれてしまったのかどちらかだと思います。

自分らしく生きると、それまで付き合っていた人の中のある一定数の人たちは離れていくし、生き方を変えたのだから、それは仕方のないことだと思ってます。

そのかわり、自分と同じくワクワクしながら生きている人が自分の周囲に集まってくるし、デメリットばかりじゃないんですよね。

「もったいない」と言われても、自分の選択を信じて継続すること。

他人の意見に振り回される必要はないはず。過去の経歴に関わらず、今を全力で生きるのみです。

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