「私たちはコーヒーを売っているのではなく、コーヒーを提供しながら人を喜ばせるという仕事をしているのだ」
仕事でも、勉強でも、一休みするためにも、おしゃべりするためにも、割と頻繁にスタバを利用します。他のカフェとは違って、なんとなく特別感がある。居心地が良くて、「コーヒーを飲むこと」よりも「スタバに行くこと」が目的になるほど。
冒頭の一節は、そんなスタバの元取締役であるハワード・ビーハー氏が書いた『スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則』のp42に書いてあったものです。
スタバの大きな目標はコーヒーを売って儲けることではなく、コーヒーを売って人を喜ばせること。今回はこの本を読んで考えた「大きな目標」について書いてみたいと思います。
記事を読んでもらうことが目標ではない
例えばある人が、今ある目標や会社の目標に向かって頑張ることができていないとしましょう。
この本では、頑張れない理由は「目標に思い入れがないから」だと言います。目標は自分の心の琴線に触れるものでなければならないし、ワクワクするものでなければならない。
そういう気持ちでつくられていない目標は、目指すのも苦しいし、達成しても心を豊かにしてくれないのではないでしょうか。
例えば私はフリーライターをしていますが、私にとっての大きな目標は「自分らしく、楽しく生きるきっかけをつかんでもらうこと」です。
間違っても、PV数を上げることや、大金を稼ぐことではありません。記事を書くことが目標でもなければ、読んでもらうことが目標でもありません。
「自分が発信した何かによって、誰か1人でもきっかけをつかんでくれたら」そう思って仕事をしています。
誰かの役に立ったことを知ると心が震える
私の場合、「自分らしく、楽しく生きるきっかけを見つけてもらうこと」を今の目標としているので、その目標を達成するための手段を割と手広く展開しています。
・ライターとしてさまざまなメディアで書かせてもらう
・ブログやSNSで自分の想いを発信する
・英語講師として夢のサポートをする
などなど。他にもたくさん手段があると思うし、私の場合ライターという職業も講師という職業も、この目標を達成する手段の1つだとしか思っていません。
だからひょっとしたら、将来的に違うアプローチをしてみる可能性もあります。それはそれで良いと思っています。
私の何らかの働きかけによって、誰かが何かのきっかけをつかんでくれたりすると、本当に鳥肌が立ちます。ウソじゃないです。
身体がザワザワして、涙が出て、嬉しくてたまらなくなります。
それは記事を読んでくれた人もそうだし、勉強をサポートした生徒さんの場合もそうです。
人が人生を切り開くためのきっかけをつかんだ瞬間に立ち会うことが、私にとって大きな喜びなんだと思います。
そんなことを、この本を読んで再確認しました。
仕事が辛い人、目標を見失っている人にこそオススメです
『スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則』はタイトル的になんとなく経営のノウハウ書として紹介がされがちですが、一般的な経営論とかリーダー論とかブランディングの本ではないと思います
仕事に対する考え方を、スタバの展開に沿って書いてある本です。
特に、仕事が辛いと思っている人、なんとなく上手くいかない人、自分の目標がよくわからない人にオススメです。
各章の最後に胸に刺さるような質問項目が並んでいます。1つ紹介してみましょう。
「どうしてこの仕事をしているのですか?どうしてこの会社を選んだのですか?どうしていまの人生を送っているのですか?」
おおぉ……読んだだけでグサグサ刺さります。本は「読んで満足して終わり」になりがちですが、実践しないと身に付かないんですよね。
だからこそこういう質問で自分について考え、そして進路を決めていくのは非常に大切だと感じました。
気になった方は、ぜひ読んでみてくださいね。
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