これからの人生にワクワクしていますか?
「どうせ自分にはできないし」と思ってしまっていないですか?
今回は、そんな人にオススメしたい『好奇心を“天職”に変える空想教室』について、書きたいと思います。
あなたの「夢」はなんですか?
『好奇心を“天職”に変える空想教室』は、「ロケットをつくる」という子どもの頃の夢を実現してしまった、小さな町工場「植松電機」の植松努さんが書いた本です。
植松さん、知ってますか?ロケットが好きな人だったら知っているかもしれませんね。ちなみに私は知りませんでした。
この本は、こんな一節からはじまります。
「あなたの夢はなんでしょうか?」
この質問に即答できる大人は、それほど多くないような気がします。「夢」という言葉になんとなく恥ずかしさを感じてしまう人もいるかもしれません。
たいていの場合、大きな夢を語ると「そんなの無理だ」と言われてしまうことでしょう。そしてそこであきらめてしまいがちです。
「夢」をイメージするのが難しい人は、ひょっとすると他人から非難されないよう、イメージするのをやめてしまった人なのかもしれません。
また、「夢」が「お金を稼ぐこと」になってしまっている人は、自分にウソをついていると思います。
もしくは「お金がないから夢を実現できない」という人も、ウソをついていると思います。
「お金がないと実現しない夢」は、自分の“夢”ではなく、誰かにしてもらう“サービス”なのかもしれません。(本書p45)
「サービスを受けること」は「自分の夢」にはなりえません。自分でできないことだからです。
たしかにお金は目に見えるため、測定しやすい指標ではあります。でも、それ自体は「自分が実現したいこと」にはならないのです。
もしそういうウソで「本当の自分」を隠してしまっているとしたら、腹を割って自分と対話してみた方が良いかもしれませんね。
夢をイメージできない人に知ってほしいこと
私も以前は自分の夢をイメージできませんでした。特に会社員だった頃は、将来に対する希望みたいなものはまったく持てていませんでした。
それもそのはずで、その時の私は「過去と今」にばかりとらわれていたのです。
「四大を卒業したし、それなりの企業で働くのが当たり前。今は経理をやっているし、今後も経理職をやっていくのが妥当。」そう考えていたのです。
これは辛いですね。もう絶対に変えることのできない過去と今の自分だけを見て、これから先の未来を想像していたのです。
本書の中で、植松さんはこんなことを書いています。
今の自分を見て、未来の自分を決めない。(本書p89)
「これまでの自分」には、たしかに自分の努力がつまっています。困難や挫折を乗り越えてきた経験もあるでしょう。
それはそれで1つの自信・経験として、持っていて良いと思います。
しかし、これからのことを考える時は、なるべく「これまで」を考えない方が良いのではないかと思います。
「これからやりたいこと」は、これまでの自分の中から探す必要はないのです。今自分が心からワクワクすることを、「夢」に掲げれば良いんです。
これまでやってきたことにとらわれずに、「これからどうしたいのか」を考えてみてください。
そして、もし今の自分とその「夢」にギャップがあるとしたら、「今」から変えてみればいいのです。
過去に答えがあることも当然あると思いますが、「過去にしか答えがない」という考え方はつまんないですよね。範囲も制限されて、なんとなく予想のつくことも多いでしょう。
そうではなくて、「これからどうしたいのか?」だけを考えてみてください。
考えた時に「いやいや、そんなの絶対無理!」と思ったとしたら、それは素晴らしいことです!
「絶対無理」なことを「やりたい」と思っているなんて、すごいじゃないですか!そして、それが「絶対に無理」かどうかはやってみないとわからないと思いますよ。
やっていないのに「無理」と言える証拠はないはずですからね。
失敗に対する考え方を変える
「失敗するのはかっこ悪い」って、誰しも1度は思ったことがあると思います。
でも、誰だって失敗したことありますよね。多かれ少なかれ失敗しない人なんていないです。
人間は失敗をする生き物なんだから、だったら失敗に対する考え方を変えた方が生きやすそうです。
自分が失敗したときも、誰かが失敗したときも、人を責めずに考えてみてください。
「なんで、失敗したんだろう?」「だったら、次はどうすればいいんだろう?」と。失敗は必要なのです。だから「失敗は許されない」なんていわないでください。
かっこいい言葉だから、つい口にしたくなる気持ちもわかりますが、この言葉にとらわれるとなにもできなくなります。
それよりも「より成功率を上げよう」と考えてください。そうすれば、これからできることが山ほど増えていきます。(本書p82)
「完璧」というのはたしかにカッコイイですが、人間は完璧ではないのです。
それなのに自分自身が「ちゃんとしているフリ」をしていると、辛くなってくるんです。弱みを隠して、自分の良いところだけを見せていたとしたら、それは自分で自分を苦しめていることになります。
失敗したって良いじゃないですか、完璧じゃないから良いんです。
もっとも大切なのは、失敗してもあきらめない力です。夢を実現する人は、あきらめずに続けた人でしょう。
それは同じやり方に固執することではなくて、実現するためのいろいろな手段をあきらめずに試してみた人なのだと思います。
手段はなんでも良いですし、夢を実現するまでの道は1つではありません。
失敗することで、成功に近づくことができるのです。
いつだって自分は成長中
この本の著者である植松さんは、小さい頃から「変わっている子」で、まわりから「そんなの無理だ」と言われ続けてもあきらめずに続け、結果的に本当に宇宙までロケットを飛ばしてしまった人です。
本書の中では、これまで植松さんがしてきたたくさんの失敗が書かれています。これまでの道はキレイなサクセスストーリーなんかではなくて、泥臭い道のりだったのだろうと感じます。
そんな植松さんの考え方で、私が最も共感したのはコレでした。
逃げたあとも、失敗した自分を、逃げた自分を、あきらめた自分を責めないでください。
自分を責めてもなんにもなりません。
自分の心の中はもう「苦しい」とか「つらい」とか「きつい」とか「悔しい」とか「申し訳ない」とか「悲しい」とか「恥ずかしい」が、ぐるんぐるんして大変なことになりますが、そのときはこの言葉を唱えればいいです。
「ただいま成長中」
(本書p208)
そうです。いつだって私たちは成長中なのです。まだ完全形態ではないのです。そう思えば、失敗も挫折もなんら恥ずかしいことではありません。
失敗して「次はこうしてみよう」と少しずつ試してみる。そしてその中で小さな成功体験を積み重ね、小さな自信を積み上げていく。
大きな夢を実現するために大事なことは、大きなことをすることではなくて、できることを少しずつ積み重ねること。
逆に言えば、誰もが大きな夢を持って良いし、誰にでも実現できる可能性があるのだと感じました。
経営論とか、ロケットについてとか、そういう本ではありません。「好きなことをやろう!」という、強いメッセージを持った本です。
あと、もともとはTEDのプレゼンテーションだったので、動画を見るだけでも十分植松さんの考え方がわかります。オススメです!
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