- 今の自分に満足できていない。
- 今の人生には何かが足りない。
- 今の環境に不満がある。
「足りていない」という思いは、一見するとネガティブなものに捉えられがちです。
「満足していない」という気持ちは、本当は「まだ伸びしろがある」というポジティブなことだと思います。
満足してしまったら、それ以上成長することができないからです。
「満足していない」は原動力
いつの時代だって、大きなことを成し遂げるのは「満足していない人」です。
偉大な政治家だって、有名企業の経営者だって、活躍してきた人々は不満が原動力だと思います。
「より良い世界をつくりたい」という気持ちは、現状の世界に満足していないから生まれるもの。
「より良い商品をつくりたい」という気持ちも同じです。
満足していないということは、自分はもっとできると信じているということです。
「足りていない」と嘆くのではなく、その伸びしろをどのように活用していくか考えることが大事だと思います。
満足しちゃうと手放せなくなる
現状に満足すること自体は、悪いことじゃないと思います。
本当に満足していれば、そこが最終形態なのかもしれません。
たとえば結婚は、わかりやすい例です。
相手との関係に満足しているからこそ、結婚相手として選ぶんですよね。
満足しているのだから、「より良い人を!」と他の人を探す必要はなくなります。
この意味では、満足って良いことですよね。
ただし、どんどん向上させていきたいものの場合、「満足」はちょっと危険な気がします。
仕事とか、何らかのスキルとか。
現状に満足すると、現状を手放すことができなくなります。
手放せない現状を両腕に抱えている感じです。手はふさがっています。
しかし、これでは新しい成長のチャンスが舞い降りてきた時に、つかみ取ることができません。
新しいものを得るためには、今持っているものを手放す必要があります。
手放すべきなのは物かもしれないし、仕事の一部かもしれないし、考え方かもしれません。
心理学的には、人は既に持っているものを「失いたくない」と思いがちです。
新しい機会を見逃すことよりも、今持っているものを手放す損失の方が大きいと感じるのです。
だからこそ、満足してしまうとそのステージから動くことができなくなってしまいます。
満足したらそこで試合終了だよ
不足感は原動力になるし、満足によって身動きがとりにくくなるからこそ、満足したら成長しにくくなります。
ただし、「いま自分にできることは十分にやっている」と認めることは大事です。
「満足してしまうこと」と「現状を認めること」はまったく別物なので、混同しちゃだめです。
何かが足りないと思っている人は、まず現状の自分の位置を把握して、認めること。
自分を認めることは、他人との比較の世界から抜け出すための近道でもあります。
比較の世界から抜け出すと、「他人と比較して足りていない自分」ではなくて「自分の目標と比較して足りていない部分」に気付くことができます。
そしてさらに「足りない部分」にどうしたらアプローチしていけるかを考えることが大事だと思います。
「足りないから」と嘆くのは、言い訳でしかありません。
足りないとわかっているということは、より良くするための方法に気付いているということです。
不足感を持ったことこそが、自分を成長させることができるフィールドなんですよ!
※ちなみにタイトルは「あきらめたらそこで試合終了ですよ?」というスラムダンクの安西先生の名言のオマージュです。
「あきらめる」と「満足する」って似ていると思うんですよね。
▼「自分は欠けている、足りていない」と思って悲しくなってしまう人は、この絵本を読んでください。
人間は欠けてて当たり前なんです。完璧だと、逆につまらないです。
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