ずっと「足りない」と思って、生きてきた。
自分には、何かが足りない。欠けている。
それを隠してみんなに認めてもらうために、努力したり、無理をしたりして、なんとか生きてきたと思う。
一方で、自分は少しずつすり減っていくばかり。こんな自分をなさけなく思うし、好きになんてなれない。
でも、本当は自信を持ちたい。自分のことを好きになりたい。
とにかく自信がなかった頃のわたしは、毎日が本当に苦しかったです。
こんなに苦しんでまで、何のために生きているんだろうと思ってしまうぐらいには。
でもある時、思ったんです。「このままずーっと自分を責め続けて、苦しみながら生きるのは嫌だ」と。
それが、24歳の頃。あれから7年経ったわたしは、少しずつだけど自分を信じられるようになり、今ではあの頃のように苦しむことはなくなりました。
どうしてあんなに自信がなかったのか、自信を持つためには何が必要だったのか、振り返りながらまとめたいと思います。
自分に自信がなさすぎて、つらかったこと
たまに「自信なんかなくてもいいじゃん!わたしだって自信ないよ~」とか、「自己肯定感は低いままでもいいんです」と言っている人を見かけます。
それぞれ真実なのだと思うけれど、わたしはどうしても「自信を持てるようになりたい」と思っていました。
なぜなら、自信がなさすぎることと、自己肯定感が低すぎることが、自分をものすごく苦しめていたから。
もう本当に「生きるのつらすぎるな」と思うほど。
大きく分けると、以下の3つに苦しんでいた気がします。
- 人並みにならなければと無理をすることに疲れる
- 「できっこない」と思うから何も楽しめない
- 自分が嫌いすぎる
1)人並みにならなければと無理をすることに疲れる
常に「自分は足りないからもっと頑張らねば」と思っているので、気持ちがとても疲れてしまう。
例えば、頑張った結果先生に褒められたり、仕事で認められたりしても、それは「頑張ったから」であって。
もちろんその瞬間はすこしだけ嬉しいし、自信を持てるような気もするのだけど、そんな喜びはすぐに溶けて消え、「また頑張らなければ」の繰り返し。
2)「できっこない」と思うから何も楽しめない
何かやりたいことがあったとしても、「自分にはできっこない」と感じて、一歩を踏み出せないことが多かったです。
たまにおそるおそる一歩を踏み出してみても、誰かに「そんなの無理でしょ~」と言われれば、すぐに挫けてしまうというか。
そうしているうちに、自分の「楽しい」という気持ちはどこかへ行ってしまい、ただ無難に、誰からも非難されない形で生きることが目的になってしまっていたと思います。
3)自分が嫌いすぎる
自分のことが、とにかく大嫌いでした。
みんなが簡単にできることすら、満足にできない自分が。
「自分が嫌い」って、とてもつらいんですよね。自分とは、四六時中一緒にいなければならないから。
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「この思考のクセを手放したい」と思ったときに、まず「どうしてこんな風になってしまったのだろう?」と考えました。
次の段落では、自分に自信がなかった理由を書いていきます。
「自分に自信がない」と思うようになった理由
自信がないのは、いつの頃からだっただろう。
たぶん、「自信がない」には原因があると思っています。
それは多くの場合、幼少期に形成される思考なのかもしれません。
周囲の大人、つまり親や学校の先生などとのコミュニケーションの中で、ひょっとしたら「自分はダメな子なんだ」と思ってしまったのかも。
一度そう思い込んだあとは、自分のダメなところばかりに目がいって、「自分はダメな子」という考えを強固にしてしまうんじゃないかと思っています。
人は誰しも、「足りない部分」と「長けている部分」があるのだと思います。
そして、自信がある人は「長けている部分」に、自信がない人は「足りない部分」にばかり着目するんじゃないかな。
だから、例えば小さい頃から「足りない部分」ばかり見続けてきたとしたら、自信を持てないのも当然だなと納得できる気がするんです。
自信が持てなくなった原因
わたしの場合は、小学校中学年のときの家庭環境に要因があるんじゃないかなと感じました。
あの頃のわたしは、「頑張らないとお母さんに捨てられる」と本気で思っていたんです。
今のままの自分では、きっと「いらない」と言われてしまう。
いい子でいなければ、迷惑をかけないようにしなければ。
そうやって自分の「足りない部分」に必死で目を向けていたと思います。
当時の自分にとっては、それが生存戦略だったわけですが、その思考のクセは大人になっても続いていて、それが自分を「自信がなくてつらい」と苦しめることになったのかな、と。
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子どもの頃って、簡単に「自信」を失ってしまう気がします。
何か特別な家庭環境(例えば親がいないとか、親がひどい人だったとか)じゃなかったとしても、大人の何気ない一言で、自分の「足りない部分」に目を向けるようになってしまうことも。
でも、その思考は子どもの頃の自分が「そうしなきゃ」と思ったから身につけたもの。
今の自分には、もう必要ないものだと思います。
では、どうすれば「足りない部分」に目を向けてしまう思考のクセを手放せるのか。
わたしがやってきたことを、以下にまとめます。
自分に自信を持つためにやった2つのこと
これまでの思考のクセを手放して、少しでも自信を持つためにやったことは、とてもシンプルでした。
以下の2つを、とにかく続けていくだけ。
- 自分が自分の味方になる
- 小さな「できた」を集めていく
1)自分が自分の味方になる
まずベースとなるのが、「自分が自分の味方になる」こと。これが一番だいじ。
ココをクリアしていないと、何をしても結局自分を信じることができないので、例えば偉業を成し遂げたとしても「いやいや、わたしなんて…」と感じてしまうんだと思います。
表面的に自信を持てるようになるんじゃなくて、自分の根っこから意識を組み立て直すイメージです。
「自分が自分の味方になる」というのは、つまり自分自身が自分の気持ちにより添える “最も信頼できる人” になるということ。
ただし、これまでずーっと自分を否定し続けてきた自分にとっては、とても難しいことでした。
自分を信頼できるようになるために、やったことはこちら。
- 自分の気持ちを否定せずに書き出す
→自分の本音をちゃんと知ること - 寝る前にもう一人の自分をイメージして、話を聴いてあげる
→絶対に否定せず、大切な人の相談を傾聴するイメージ
とにかくこれを、何度も何度も、かなり長い期間続けました。
ちなみに今も、たまにやります。始めた頃から通算すると、7年近くは続けていることになります。
たぶん、これまでウン十年間(わたしの場合は20年以上)続けてきた思考を、すぐにガラっと変えるのは難しいのだと感じています。
築いてきた思考のクセを手放し、新しい考え方を組み立てるには、これまでと同じくらいの時間をかける必要があるんじゃないか、と。
だから、焦る気持ちもあるかもしれませんが、これからの自分が生きやすくなるためにも、じっくり腰を据えて付き合っていくのが良いと思います。
きっと、少しずつ自分と仲良くなっていく感じがすると思いますよ。
2)小さな「できた」を集めていく
自信というのは、一般的には「成功体験」を重ねることで築いていけるものらしいです。
ただ、既に「自分に自信がない」という状態だと、そもそも何かに挑戦すること自体が難しいのと、成功しても自分を褒めてあげられないので、成功体験を得にくい…という部分も。
個人的には、仕事など人に認められる形の成功体験では、自信がなさすぎる人にとって「自信」につなげることは難しいのかも…と思ったんです。
そこで、わたしは以下のようなことを実践しました。
- 嫌だな~と思っていたことをやめてみる
→行きたくなかった飲み会を断り、自分の時間を優先するとか - 楽しそうだと感じたことをやってみる
→「できっこない」と思う自分を乗り越えるイメージ
誰かに認められるのではなく、「自分」に認められる、つまり自分の本音を叶える形の成功体験を積んでいきました。
とはいえ、いきなり大きな挑戦をするのは、かなりハードルが高いので…
「失敗しても痛くないぐらい小さな一歩」を踏み出すのがおすすめです。
また、その小さな「できた」に対して、自分のことを思い切り褒めてあげてください。
ひょっとしたら、子どもの頃のわたしは、もっと褒めてほしかったのかもしれません。「よく頑張ったね」「なんだってできるよ」と言って欲しかったのかも。
だとしたら、大人になった今の自分は、自分に対して思いっきりそれらを伝えてあげたいですね。
そして今は「自分なら大丈夫」と思えるように
自信がなさすぎて、自分が大嫌いだった頃から7年も経った今。
わたしは、やってみたいと思ったことには挑戦できるようになったし、失敗しても「仕方ない、次頑張ろう!」と思えるようになりました(もちろん落ち込むけど)。
自分のことが少し好きになったし、何より自分との仲が良くなったので、「自分なら大丈夫」と思えるようになりました。
とはいえ、まだまだ自信をなくしてしまうことも。
そんなときは、これまで実践してきたことを振り返り、自分の味方になって、小さな「できた」を集めていく。
きっと、これからもずっと、これらをくり返しながら進んでいくんだろうなと思います。
自分に自信がない人は、目を向ける先を変えてみること
これを読んでくださった方は、今どんな状況なのでしょうか。
もし、自分に自信がなさすぎて苦しいとしたら、わたしのやり方が何かの参考になれば嬉しいです。
自信を持てるようになるまでは、時間がかかるかもしれないけれど、絶対できることだと思います。
これからはもっと、自分のいいところにも目を向けてあげられますように。
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