わたしが何かを書くとき、たいてい以下のようなステップを踏みます。
- 伝えたいこと/テーマを決める
- 自分の経験を思い出す
- 経験から感じたことを言葉にする
- そこから得たこと/気付いたことをまとめる
※取材の場合は「自分」を相手にかえて、聞き出していく
ライター仕事の場合も、ブログやTwitterでの個人発信の場合も、何か「伝えたいこと」が先にあって書き始めることがほとんどです。
よって、文章の最後はたいてい「得たこと/気付いたこと」のまとめ(結論)で締めています。
一方、今回「書くことについて 二人のひとりごと」という企画を一緒にやっている狩野ワカさんは「結論を書くのが怖い」と言います。
結論を書くことについて考えた時、むしろわたしは「結論を書かない方が怖いかも」と思いました。
いかにシンプルに、でも届くように「結論」を伝えるか
わたしが「結論を書く」スタイルの書き方をしているのには、たぶん二つの理由があります。
- 「届けたい」からスタートして書き始めているから
- 結論がある文章の方が、個人的に読みやすいから
まず「届けたい」と思って書いているという点。以前もこちらの記事に少し書きました。
おのずと「伝えたいこと」が結論になるので、もし結論を書かなかったら「何が言いたかったんだろう」となってしまいそうな気がします。
そして、これはおそらく、二つ目の理由である自分が「結論がない文章」を読むのが苦手だということに、起因しているのかもです。
結論が書いてある文章を「読みやすい」と感じるので、自然と自分もそういう文章を書くんだろうと思います。
情報をそぎ落として「書く」のが好き
わたしにとっては「結論」を伝えることが目的なので、他の情報をそぎ落とすことも多いです。
それが自分にとって重要な経験や思考であったとしても、「ない方がわかりやすい」と思えば、テキスト上ではそぎ落とすことも。
ライターとして書いているインタビューや取材記事も、同じくそぎ落とすことに注力してるなぁと、ここまで考えてきて初めて気づきました。
例えば、1時間もインタビューした内容をすべて記事に入れることはありません。たくさん素敵なお話があるなかで、何を入れて、どこを削るか。
そんなことを日々考えていて、しかも、それを考えるのが結構好きなんです。
伝えたいことがあって、その周辺情報がたくさんあって、それを極限までシンプルにしながらも、ちゃんと伝えられるか。
ブログも、ライター仕事も、このプロセスがとても好きなんだなぁ。
おわりに
ここまで「結論を書きたいから書いている」という論調で進めてきましたが、ただ単に、技術的に「結論がないものを書くのが苦手」というのも、めちゃくちゃあります。
「結論を書くのが怖い」と語る狩野さんが書くエッセイや小説は、シンプルにするよりもむしろ、肉付けして細かく描写していくイメージです。(わたしにはできないだろうなぁ…)
そんな狩野さんがどうやって書いてるのかとても気になるので、「結論を書くのが怖い」という感覚も含めて、聞いてみたいです。
ライター友達の狩野ワカさんと「書くことについて」の連載をやっています。
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私も、単に「まとめる技術がない」という問題もあるんだろうけど、「届けたい」と思ってないのも原因なんだなあと、気づかせてもらいました。