「なんでライターをやってるんですか?」
「ライターとして目指すことは何ですか?」
結構よく聞かれるんですが、なんとなくパッと答えることができませんでした。
「こういう記事が書きたい」とか「こういうことを伝えたい」とか、今のところそういう大きな目標とか問題意識を持ってないんですよね……。
わたしがぼんやりと思っているのは、「みんなが自分らしく働いていれば、もっと楽しく過ごせるのに」ということぐらい。
朝の通勤時間にみんなが急いで、イライラしていて、速足で肩と肩がぶつかって、チッと舌打ちするような世界じゃなくて、もっとみんなが楽しそうに生きる社会。
いや、正直に言えば、そういう社会を実現したいというよりも、自分が楽しく暮らすためには、そういう社会になれば良さそうだ、という感じです。
じゃあ、ライターとして働く中で、そういう社会をつくるために何ができるのか?
そんなことを考えていた時に、ある本の一節に出会いました。
メディアの世界で追及されるべきなのは「ハッピーになれる構造」
特定の誰かだけが利益を確保する時代は終わった。かかわる人すべてがハッピーになれる構造が、これからのメディアの世界でも追及されるべきであろう。
(『森を見る力: インターネット以後の社会を生きる』P148より引用)
最近読んだ、音楽雑誌『ロッキング・オン』を創刊した橘川さんの著書の中の一説です。
「かかわる人すべてがハッピーになれる構造」
わたしは社会を変えられるような影響力は持っていないけれども、かかわる人をハッピーにする仕事はできるかもしれない。この文を読んだ時、そう思いました。
そして、それを拡大していくことが、自分らしく楽しく生きる人を増やすことにもつながるのではないかと感じました。
では、どうやってかかわる人すべてをハッピーにするのか?
もう少し具体化するために、仕事でかかわる人として「自分」「クライアント」「読者」に分けて考えてみました。
まず自分がライターとして「かかわる人をすべてハッピーにする」には、読者にとってプラスになる記事を書く必要があります。当たり前だけど。
そして、一緒に仕事をするクライアントも、「届けたい!」「伝えたい!」という強い想いを持ってその事業をやっている必要があります。そうでないと、結果が出てもハッピーにならないから。
そしてなにより、自分自身がハッピーな状態で仕事をする必要があります。
自分自身も「かかわる人」の1人であり、自分が幸せでない限り、自分の実現したい社会は実現できないという当たり前のことに気づきました。
まとめ
なんだか言葉にすると当たり前なんですが、わたしにとっては衝撃的な発見だったんです。
これまでライターをしてきて、「かかわる人の誰か1人がハッピーになっても、結局全体としてはハッピーにならない」という例をいくつか見てきました。2016年のDeNAのキュレーションメディアの件とか。
読者やクライアントをハッピーにするのはもちろん、自分自身も幸せになるような、ハッピーな想いが循環する仕事をしていきたいなと思います!
橘川幸夫さんの『森を見る力: インターネット以後の社会を生きる』は、他にも考えさせられるような箇所が多かったので、Webライターにオススメな本だと思います。
特に第二章以降のメディアやインターネットの話が興味深いので、気になった方はぜひ読んでみてください。
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