大学生の頃から、漠然と「いつか自分の会社をつくりたい」と思っていました。
就活で内定が出た後も「ずっとこの会社にいるつもりはない」と思って、内定式の後すぐに「会社に頼らない生き方」的な本を買いにいったのも、なつかしい。
結果的には、昔の自分の想像通り会社を2年弱で退職し、今はフリーランスで生きてます。
当時ぼんやりと描いていた「いつか自分の会社を」という夢が、少しずつ自分に近づいてくるなかで、最近よく考えているテーマ。
それが、自分は職人タイプなのか、それとも経営者タイプなのか、ということです。
自分は職人タイプか、経営者タイプか?
長野県にある「パンと日用品の店 わざわざ」が出している『わざわざの働きかた』という本に、こんなことが書いてありました。
職人タイプですか?それとも経営者タイプですか?と時々聞かれることがある。それは多分、パンの製造を人に受け渡すことができるか、現在、私が行っている業務を他の誰かに任せることができるか?という意味合いだと思う。
職人なのか、経営者なのか。つまり、現場のことを自分でやりたいのか、任せられるのか。
この問いを考えた時、わたしはすぐに「自分は、経営者向きではないな」と感じました。というのも、人に任せるのがめちゃくちゃヘタクソだからです。
例えば、今やっているライターという仕事を、誰かにお願いできるだろうか。つまり、執筆を誰かに任せられるだろうか、と考えてみる。
…今は、できないと思います。自分のものとして出す時、やはり最初から最後まで自分でやりたいと思ってしまう。(文字起こしや経理業務は、むしろお願いしたいけれども)
そもそも仕事以外のことでも「人に任せる」が苦手なので、少しは任せられるようになった方がいいんだろうけど。
現状では、自分は経営者向きではないなと感じました。
重視しているのは「未来」よりも「今」
経営に関する考え方や、経営者の方の自伝的なものを読むのが好きなので、最近も『ビジョナリー・カンパニー』とDeNA創業者・南場さんの『不格好経営』を読みました。
※ちなみに、『ビジョナリーカンバニー』はマンガ版を読みました。ずっと本が気になってたけど、3部作だし、分厚いし、で踏み出せず…。
読んだあと、「ビジョナリーカンパニーかっこいい!自分も考えてみよう!」とワクワクしてペンを持ったのですが、まったく何も書けない。何も思いつかない。。
『不格好経営』は友人に勧められて読んだのですが、「すごいなー」とおもしろく読んだものの、まったく共感できない。マネしたいとは思えない。
そこで「そもそも、自分はビジョナリーカンパニー(未来に残る会社組織)をつくりたいと思ってないのかもしれない」と、気づきました。
実はわたしの就職活動の軸が「自分が生きた証を後世に残す仕事」だったんですが、もう少し深く考えてみると、自分は「後世」のことはあまり気にしていなくて、むしろ「今」の方が大事なんじゃないか、と。
自分が死んだ後や、未来において自分がどう思われるかよりも、「今」の自分の充実の方が大事。生きた証を残すよりも、生きてるって実感する方が自分にとっては重要なのだと思います。
(ちなみに、友人は南場さんの姿勢に共感し、「自分もいつか」と思ったそう。共感できる人もいるんだ、という驚きでした。)
おわりに
フリーランスで生きていきたいとか、自分の会社をつくりたいと一言で言っても、やり方っていろいろあるなぁと思っています。
自分が向いているのはプレーヤーなのか、マネジメントなのか、そういうのを含めて、「自分に合ったやり方」を、自分で考えていくしかない。
自分とまったく同じ人間なんて存在しないから、誰かの後を追えばいいというものでもないし、誰かが教えてくれるわけでもない。
自分で考えて、失敗して、また考えて…の繰り返しは、もちろん大変なんだけど、その過程も含めて「今」を生きている実感があるような気もします。
これを読んでくださってる方は、どうでしょう。職人タイプですか?経営者タイプですか?
「自分に合ったやり方」って、どんなものだと思いますか?
この記事が、何かを考えるきっかけになったら、嬉しいです。
▽今回記事中でご紹介した本たち
『わざわざの働きかた』
↑本というか、雑誌みたいな感じ。写真も素敵で、おもしろかったです。お店、行ってみたいな。
↑すごくおもしろかったし、わかりやすかった。マンガ自体は個人に寄せて描かれているから、フリーランスや自分ブランドを確立したい人にもいいと思う。
↑DeNAの創業から2013年までの赤裸々な歴史。失敗談がたくさん入っているから、読み物としておもしろかったです。
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