やたらとモノをくれる職場の先輩の対処法―善意がストレスになった話

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職場で女性の先輩からプレゼントされすぎて、ストレスでおかしくなったことがあります。

人からプレゼントされるのは、本来嬉しいことなのに。

同じ悩みを持っている人に向けて、ストレスになる原因と対処法を書いてみます。

善意から、やたらとモノをくれる職場の先輩

毎日なにかしらもらってました。わたしが会社員だった頃の話です。

同じ課には50代のベテラン一般職の女性がいて、その方とわたしは仕事上のパートナー的な関係でした。

入社したばかりの頃は「時々お菓子をくれる優しい先輩」としか思ってなかったのですが、

モノをもらうという行為が、だんだんと重荷になっていきました。

いつのまにか毎日お菓子をくれるようになって。

デパートでもらったらしい化粧品サンプルをくれるようになって。

そのうち、買ったけど着れなかった服や、はけなかった靴をくれるようになって。

もちろん「嬉しいな」と思いながら頂いたものもあったのですが、中には「もらっても使えないな…」と思うものもあって。

しばらくすると、わたしとの会話の内容がプレゼントに繋がるようになっていきました。

「最近貧血気味で…」と言えば、次の日デスクにはプルーンの袋詰めが置いてあったり。

「職場、寒いですよね」と言えば、ホッカイロを買ってきてくれたり。

何か言えばそれがプレゼントに繋がってしまうので、会話の内容も気を付けるようになりました。

本当に優しいし、ありがたいんだけど、だんだんとストレスを感じるようになってしまったんです。

 

モノをもらうことがストレスにつながる理由

先輩がひたすらモノをくれることに対して、ストレスを感じた理由は以下の3つです。

1.「お返しをしなきゃ」って思う

もらってばかりだと悪いので、もらうたびに「お返しをしなきゃ」と思っていました。

お返しをしなきゃと思うのは、人間の心理です。社会心理学の本『影響力の武器: なぜ、人は動かされるのか』でも、「返報性のルール」という言葉で説明されています。

私たちの身の回りにあるさまざまな影響力の武器のなかでも最も強力な武器――返報性のルールです。これは「他人がこちらに何らかの恩恵を施したら、自分は似たような形でそのお返しをしなくてはならない」というルールです。

(『影響力の武器』p35より引用)

毎日モノをもらった場合、このルールにそって「毎日モノをお返ししなければならない」と考えます。

最初のうちは良いのですが、毎日繰り返されるとお返しを考えるための労力が大きくなっていきます。

「~しなきゃ」で動く時は、たいていストレスがかかります。これが毎日だと……キツいですよね。

 

2.「喜ばなきゃ」って思う

善意だということはわかっていたので、「人の善意はムダにしてはいけない!喜ばなきゃ!」と思っていました。

嬉しいものも嬉しくないものも、毎日何回もらっても、全部喜ばなきゃ。

自分の心にウソをつくので、自分の本心がなんなのかわからなくなって、毎日本当に疲れていました。

 

3.断れなくなる

一度もらってしまうと、その後なかなか断りづらくなります。

それでもわたしは、何度か先輩にこう言いました。

「先輩、ありがたいんですけど、毎日食べきれないから、もう大丈夫ですよ」

でもダメで。遠慮してるって思われちゃうんですよね……。

「遠慮しないで!お菓子なんて、いつ食べても良いものなんだし」

それ以上は強く断れませんでした。。

 

やたらとモノをもらうことにストレスを感じた時の対処法

断れないし、お返しも考えなきゃだし、もうストレスでどうにも……となってしまう前に、次の3つの方法を試してみてほしいです。

1.そういう人だと割り切って、お返しの回数を減らす

わたしの職場の先輩の場合は、ただ単にモノをあげるのが好きな人だったんだと思います。

そういう人はたぶんお返しなんか期待していなくて、プレゼントして喜んでくれるだけで幸せなのかもしれません。

そもそもお返しを期待していたとしたら、しばらくお返しをしなければプレゼント攻撃が止まるはず。

……とはいえ、お返しをしなかったことで職場で無視されたりしてもキツいので、とりあえずはちょっとお返しの回数を減らして様子をみましょう

 

2.別の人に「本当にいらないみたいですよ」と言ってもらう

自分ではなかなか説得力を持って「いらないです」と言えなかったので、別の先輩から「本当にお菓子とか食べきれないみたいですよ」と言ってもらうのも1つの手です。

わたしも別の先輩にお願いしてみました。

この時、言い方が大事です。

女の人同士だと裏でどう伝わってしまうかわからないので、悪口を言うのではなく「本当に食べきれなくて、申し訳ないんです」的な感じで伝えましょう。

 

3.あまりに止まらなければ上司に相談する

わたしはココまで行ってしまいました……。

結局プレゼントの頻度は増すばかりで、それを見ていた課長が「結構すごいけど、大丈夫?」と声をかけてくれました。

そこで相談して、仕事で関わる回数を減らしてもらうとか、やんわりと本人に伝えてもらうとか、そういう方法もありましたよ。

 

まとめ

プレゼントって「もらわなきゃ」と思ってもらうものでもないし、

「喜ばなきゃ」と思って喜ぶものでも、「お返しをしなきゃ」と思って返すものでもありません。

「~しなきゃ」が増えていくとストレスがどんどん大きくなって、自分の中がいっぱいいっぱいになってしまうかもしれません。

そうなる前に手を打って、職場でのストレスを減らせるように動きましょう……!

 

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