古い会社だと、新人が早く帰ろうとしたら「んっ?」てなりますよね。
それと、残業が美徳みたいな価値観が残っていたり。
わたしが前にいた会社も、そういう古い体質の会社でした。
しかもわたし自身も、時間労働という間違った価値観を持ってしまっていたのです。
残業が正義だった会社員時代
学生時代のわたしは「社会人になったら、バリバリ働きたい」と思っていました。
もっと言えば、ずっと会社にとどまるつもりなんてなくって、数年で独立や転職をするつもりでした。
だからこそ新卒で入った会社でガツガツ働いて、いろんなことを吸収したいと思っていました。
※入社前から独立を考える、意識だけは高い系女子w
しかしそんなわたしが配属された文房具メーカーの経理部は、
かなり暇でした。
15:00ぐらいに仕事が終わります。もっと本気出せば午前中で終わる日もありました。
「できることありますか?」って上司に聞いても、「大丈夫だよ」と言われちゃう。
もうちょっと強めに「まだ余裕あるんですけど」って言うと「でもいま特になにもないんだよね」って言われちゃう。
それでも定時までは会社にいなきゃなので、デスクでもう終わった仕事の資料を見つめている日もありました。
新人だったということもあり、たぶんできる仕事が少なかったんですね。
とはいえ、課全体もそんなに忙しい部署ではありませんでした。要領のよくない人だけが、アタフタしてる感じ。
ガツガツ働きたかったわたしにとっては、仕事量が少ないのは大きな悩みでした。
同期や社外の同年代の人に相談しても「超ホワイトじゃん!良いな~」とか言われちゃう。
「この状況を「良いな」と言えるなんて信じられない」とわたしは思っていましたけど。
自分の仕事量と労働時間が短く、残業なんてほぼゼロ。こんな状況が本当にイヤでした。
同期の「今日も残業」は自慢にしか聞こえなかった
上司や先輩が残業しているのはまだ良かったんですけど、配属されてから数ヶ月たつと他部署の同期も忙しくなってきます。
「今日も残業だわ~いやだな~」
という会話が繰り広げられるたび、わたしは「忙しい自慢かよ!」と思ってました。
いや、事実を述べただけなのかもしれないんですけど、その時のわたしは歪んでいたので、そう思ったんです。
しかも残業代って時間単位でつくじゃないですか。当時の会社は15分単位だったと思うんだけど。
残業した方が給料も多いし、会社の雰囲気として「あいつは頑張ってる」みたいな感じにもなる。
一方でわたしは仕事量も少なく、残業なんてほぼないし、残業代がつかないから給料も増えない。
最初のうちは「まだ新人だからだ」と思って我慢していたけど、先輩が移動になって自分で大きな仕事を抱えた2年目になっても、状況は変わらなかったんです。
当然ですよね。自分のスキルも上がってるし、さらに効率的に仕事できるようになってますから。
仕事量が増えても、仕事がはやく終わるという状況は変わらなかったんです。
時間労働という概念は、すたれていく考え方だと思う
わたし自身も「残業している同期より、自分は働いていない」と思ってしまっていたので、当時は時間労働の考え方に陥っていたんですね。
「〇時間働いたから、お金がいくらもらえる」という考え方です。
この考え方だと、長く働けば働くだけお金がもらえるし、仕事を頑張っている感が出ます。
わたしを含め、こういう考え方が会社に蔓延しているからこそ、
「残業は美徳」「長く働いたやつは仕事頑張ってる」
みたいな考え方が生まれちゃうんです。
でもこの考え方って、本当に危険だなって今は思ってます。
ふつう給料は仕事の成果に対して与えられるものですけど、慣例的に「会社にいる時間」の対価になってしまっているってことです。
この考えだと「スキルアップしなくても、給料もらえるから良いや」って考える人は絶対いるし、そういうぬるま湯の中にいると脱出できなくなる。
しかもこの考え方をした場合、効率化は自分の首を絞めることになります。
効率化して労働時間が短くなればなるほど、残業が減ってしまって、結果的に給料が減るからです。
こんな悪循環の考え方は、これまでの時代には適応していたかもしれないけど、自動化の波が押し寄せるこれからの時代には合っていません。
そういう意味では、はやい段階でこの時間労働の概念から脱出できたことは、本当に良かったと思います。
長時間働くのが正義と思ってるのは、古い会社員だけ
会社から一歩外に出てみると、「長時間働くのが美徳」という考え方は、古い体質の会社だけが持っている価値観だということに気付きます。
わたしはいまフリーランスとして働いていますが、フリーランスは完全成果主義です。
効率的に仕事を終わらせられれば、もっと仕事を受けることもできるし、自分の時間にあてることもできます。
効率化すればするほど自分にとって状況は良くなるし、逆に無理して長時間働けば自分の身体にガタがきます。
仕事って本来、こういうものだよなあ。と、思うのです。
わたしの場合は古い会社から飛び出さないと気付けなかったけど、会社員でもフリーランスでもコレに気付ける人は、これからの時代に活躍できる人なんだろうと思います。
とにかくわたしが言いたいのは、
残業はかっこよくないし、自分の時間を売っていては、これからの時代に適応できない
ということでした。
このご時世、わたしのように「自分は残業してない」なんて悩む人はレアかもしれないけど、残業なんてしなくて良いんだよ!
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