凡人は模倣し、天才は盗む―凡人でとどまらないために意識したいこと

先日テレビの『しくじり先生』という番組で、ピカソが特集されていました。

その中で紹介されていたピカソの一言が忘れられないので、今回はこの言葉について考えてみたいと思います。

「凡人は模倣し、天才は盗む」

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盗むとマネるの違い

英語では次のような一文だそう。

“Good artists copy, great artists steal.”

直訳すれば、「良い芸術家は模倣し、素晴らしい芸術家は盗む」といったところでしょうか。copyとstealはあきらかに違う意味で使われています。

私の解釈は、次のような感じです。

模倣する(copy):表面的な部分だけをそっくりそのまま写す。他人とまったく同じことをする。

盗む(steal):他の優れた部分だけを盗み、自分の中で組み立てなおす。

これは絵画作品に限らず、アイディアも、文章も、生き方も、考え方も、すべてのことに共通するかな~と思います。

 

そもそも完全に新しいことなんて少ない

当然ですが、私もこれまで生きてきて、たくさんの人のマネをして、たくさんの人からいろいろなものを盗んでいます(物理的にじゃないですよ)。

例えば、私が「可愛いなあ」と思っている女の子のファッションをちょっとマネしてみたり。

でも、結局マネしたところでその子と同じにはならないんですよ。だってもう顔やスタイルが違うし、その子だからこそ似合うファッションだってあります。

その子のファッションを表面的に取り入れる段階では、ただマネるという行為です。でも、その子と自分は違うということがわかった瞬間から、私は「盗む」という行為に変更します。

その子のファッションの可愛いと思っている部分だけを抽出し、その中から自分に似合うものを探して、自分の好きな他のファッションと組み合わせて身に付けるのです。これが「盗む」。

ここまで来れば、もはや自分のオリジナルファッションです。

表面的にマネして満足してしまうのが、凡人(good artists)。

もはや自分オリジナルにして、元ネタさえわからないほどにするのが、天才(great artists)。

本当は「元ネタさえも超えるのが天才」かな、と思います。

そもそも、完全に新しいことって、この世にはそんなにたくさん無いと思っています。

私の考え方や働き方だって、先人はたくさんいるし、同じことを考えている人もたくさんいます。

例えば「ネットを使って稼ぐことで、楽しく生きる」みたいな人も、ワンサカいますよね。

私もそういった先人たちの知恵を拝見して、自分にとって重要であるところだけを抽出し、自分に合った形に変えて、今のスタイルになりました。

きっとこれからもたくさんの人からいろいろなところを盗み、スタイルをどんどん変化させていくことと思います。

マネるにとどまらず、盗むこと。今後も意識していきたいポイントです。

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