ライター分野にAIがどんどん進出。人間のライターはどうすれば良いのか?

「これからどんどんAIが進歩していく」ってよく聞くし、たしかに生活の中にAIの割合は増えてきているんだけど、普段は「先の未来の話でしょ?」的な感じで悠長に考えてしまっています。

しかし、自分の職業である「ライター」の分野にAIが進出しているニュースを見ると、「これは本当に考えないとマズいな」と思い始めたり。

先日「AIコピーライターが誕生した」というニュースを見たので、今回はライターとAIについて考えてみたいと思います。

AIライターがどんどん進出。福沢諭吉を完コピして小説を書くAIも

先日見つけたのは、トランスコスモスという会社が「AIコピーライター」を開発したというニュースです。

たしかに、コピーライティングって短い言葉の組み合わせだから、AIが進出しやすいテキスト分野だよな~と思って、もう少し調べてみると、電通も独自のAIコピーライターを開発してるんですね(知らなかった)。

コピーライティングだけじゃなく、今やAIライターが記事を書くケースも実際にありますよね。日経新聞電子版の「決算サマリー」とか。

とりわけビックリしたのは、人工知能が小説を書いたというコチラのニュース。

しかもAIに福沢諭吉や新渡戸稲造の作品を学習させて、それをもとに小説を書いたらしい。要するに、福沢諭吉や新渡戸稲造の文章のクセを再現して、新たな作品を生み出したということです。

このAIを生み出した会社の社長は、今後どういう分野で活かせるかについて、次のように述べています。

コンテンツマーケティングや広告で使用する文章の自動生成、社内文書の要約やユーザーサポートなど、社内で使うビジネス文書の生成などの開発に応用できるのではないか

――https://japan.cnet.com/article/35098482/より引用

福沢諭吉をコピーできるのだから、例えば糸井重里さんの文体を再現したAIがコピーライティングをするとか、そういうことも可能ってことですよね。すごい。

それでは、人間ライターはどうする?

AIライターはバンバン進出してきているけど、今のところすぐに取って代わられるという状況ではなさそうです。前述の小説AIの社長も、こう言っていました。

人工知能のシステムやそれを管理する人材のコストと、記者による記事の制作コストを比較すると、間違いなく人が書いた方が安い。

――https://japan.cnet.com/article/35098482/より引用

でも、あくまで「現状」の話だと思います。

例えば翻訳の分野で言えば、Google翻訳は昨年AIのレベルをグッと引き上げることに成功しています。もちろん日々の研究の積み重ねではあるんだろうけれど、何かをきっかけにして、急激にAIが改善されていくことはあり得ます。

だから、ひょっとしたら、急にAIライターの精度が上がって、しかも低コストで使えるようになる未来がやってくるかもしれない。

AIが記事を書けるようになったら、今人間がやっている作業的な記事制作は、きっとすぐにAIがやるようになると思います。

ニュースの事実だけを書く記事とか、機械的なSEOの記事とか、キュレーションとか。

人間らしさの必要ない記事制作は、AIライターがやってくれる。

ということは、人間ライターに残されているのは、「人間らしさ」や「人に帰属する部分が大きい文章」だと思います。

感情や自分の思考をもとにした文章とか、その人が書くからこそ意味を持つ文章。

ネット上にデータがなければAIは書けないので、やってみた系の記事とかも人間しかできなさそう。

要するに、もっともっと自分が書く意味のある記事を追求していくのが良いのかなと思いました。

まとめ

現状のAIのレベル感を見ていると、今年中に~とか来年~とか、今のところ近々でAIライターが人間ライターに取って代わるレベルではなさそうに思います。

でも、3年とか5年とか、もう少し長いスパンで見ると、確実に少しずつAIライターが進出していくんだろうな、と。

個人的にはAIの進出は楽しみでもあり、「どれだけ変わるのか」という意味でちょっと怖かったりもしますが、

AIの発展とか、状況の変化を楽しむ余裕を持っておくためには、自分は自分がやる意味のある事をやっておく必要があるなと感じました!

 

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